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さいたま市北区のO様邸で屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替、付帯部分の補修と塗装が着工し、昨日足場の設置が完了しました。
O様は株式会社シーベースをインターネットで見つけられたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。大変有難い事です。
株式会社シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約9年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
2023年の秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。
O様のお住まいは駅近のとても便利な所です。築23年の3階建てで初めての塗装工事になります。とても大きなお住まいで一派的な住宅の約3倍位有ります。
昨日初日はいつもの様に足場の設置です。心地良い爽やかな天気の中でのスタートです。お住まいが大きいため約8時間掛かりましたが、きれいに組み上がりました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら慎重に作業を行いました。資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ましたので、ご近所の皆様、煩くなりまして大変ご迷惑をお掛けしました。恐縮ですが本日もこれから高圧洗浄を行うため煩くなります。その後は足場の解体まで静かな作業になります。
屋根はスレート瓦でやや複雑な寄棟の構造で2本の棟と6本の降り棟、1カ所の谷樋が有りました。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。
スレート瓦は人工スレートです。セメントと繊維を主原料とした製品で薄くて軽量なので一般来な戸建住宅で多く使われています。焼き瓦と比べると約半分から1/3位の重量なので地震に強い瓦です。色や形のバリエーションも豊富に有ります。何もしなければ耐久年数は30年程度ですが定期的に塗装を行えば倍程度長持ちさせる事が出来ます。
棟板金の釘はかなりの本数が浮いていました。棟板金の釘浮を放置すると徐々に浮きが大きくなり、やがて抜けてしまう事が有ります。雨水が釘を伝って板金内部の貫板(杉の板)に染み込み木を腐らせてしまう事も有ります。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
棟板金と降り棟の板金は取合部分をコーキングで塞いでいるのですが、こちらも劣化して隙間が空いていました。スレート瓦の塗膜は殆ど無くなっていて撥水力が落ちているためコケが多く見られました。
屋根板金やスレート瓦の下にはアスファルトルーフ敷かれており、隙間から侵入した雨水はそこに流れ行きます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
屋根は棟板金の釘浮や棟板金のジョイント、降り棟板金との取合部分を補修してからエスケー化研株式会社の遮熱塗料クールタイトシリコン/CLRー110 ストレートブラック(黒色)で塗りかえます。
遮熱塗料は太陽光の反射率が高いため、熱や紫外線による屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。このストレートブラックは黒色なので太陽光の反射率は約40~50%になります。
屋根には天窓が取り付けられています。この部分はガラスとフレームの取合にシーリングを行います。丁度15年前後で熱によりこの部分のパッキンが傷んでしまうので雨漏りを防ぐためです。シーリングというのは建物を建てる時だけでなく経年劣化や建物の歪みによって発生する隙間や穴、ひび割れなどをコーキング等で埋めて塞いで雨水等が進入しない様にする事です。
鼻隠はジョイント部分に隙間が有りました。軒天と外壁の取合部分にも隙間が有りました。これ等の箇所からは雨水が侵入しています。そのため軒天のシートの一部に剥離が見られました。
ジョイント部分の隙間はシーリングをして同社のクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
クリーンマイルドシリコンは高機能な2液型(主剤と硬化剤を混ぜて使用するタイプ)シリコン塗料です。主に鉄部や破風・鼻隠等のセメント板、樋等の塩化ビニール、木部等に使用します。紫外線や風雨、熱等に強く色あせや劣化を防ぐ優れた耐候性が有り、防汚染性、防カビ・防藻性も有るため美観を長期間保つ塗料です。
軒天は窯業系のボードでした。外壁との取合に隙間が発生しているため。ここからも雨水の侵入が懸念されます。この部分もシーリングを行い日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえます。
ケンエースGⅡは弱溶剤系の艶消し塗料で軒天や上裏、内装や、浴室、厨房等の湿気の多い場所にも適した塗料です。シミ止め効果も有り水染み等の汚れにも強く防カビ効果にも優れています。
外壁の一部にはタイルが貼られていました。何か所か欠落している箇所が有り、浮きも発生していました。タイルの浮きはタイル用のボンドで接着します。この部分の塗装は行いません。
外壁は窯業系意匠サイディングで変色が進み僅かに反りが発生していました。窯業系サイディングと言うのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。そして無塗装の物やきれいな模様のプリントされた意匠サイディング等が有ります。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
今回はプリントが変色しているためクリヤー塗装ではきれいに仕上がらないため同社のパーフェクトトップ/NDー013 グレーで単色に塗りかえます。
パーフェクトトップはラジカル制御技術により塗膜の劣化を抑制する高耐候性の塗料で紫外線や雨風等に強くシリコン系の塗料よりも長持ちします。
美観的にも程よい艶感が有り汚れにくく、色あせしにくい塗料です。株式会社 シーベースでは約6割程度の割合でこの塗料を使用しています。お客様の印象もとても良い製品です。
外壁のコーキングはほぼ全滅で、ひび割れや穴開き、剥離が全体に見られ、アルミのジョイントハットも露出していました。
コーキングはオート化学工業株式会社のオートンイクシード/外壁の近似色で打替を行います。オートンイクシードは新たに開発された特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」を配合することにより国内でもトップクラスの耐久性、耐候性の「超寿命シーリング材」です。
霧除やシャッターボックス、水切等の鉄部も変色が進んでいました。幸い錆は出ていませんでした。これ等の箇所はクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
樋も劣化が見られました。ジョイントには隙間が発生して雨水が漏れており、材質そのものもかなり脆くなってきています。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。樋はジョイント部分のシーリングをしてクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水でしたがこの部分はお客様のご希望で今回は何もしない事になりました。
工期は約1か月位掛かると思います。ご不便をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願いします。