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住まいの塗装で中塗と上塗の色を変えてはいけない!
屋根塗装でも外壁塗装でも下塗の後、中塗と上塗の色を変えてはいけません。理由は仕上がりも経年劣化でも汚くなるからです。
解り易くややデフォルメしました。中塗を赤色、上塗を青色で塗装した例。
塗装膜は一般的な塗料の場合下塗約0.05mm、中塗約0.05mm、上塗約0.05mmです。
常温で手塗の場合は各層とも0.03mmから0.06mmと、どんなに丁寧に塗装しても均一にはなりません。
断面から見た図
中塗と上塗の色を変えた場合
この段階では見た目には然程斑は分りません。
紫外線や熱、風雨等で経年劣化すると上塗塗装膜から劣化するため中塗塗装色の影響で斑に汚くなって来ます。
正面から見た図
中塗と上塗の色を変えた場合
この段階では見た目には然程斑は分りませんが、美しい仕上がりとは言い難いです。
紫外線や熱、風雨等で経年劣化すると上塗塗装膜から劣化するため中塗塗装色の影響で斑に汚くなって来ます。
中塗と上塗の色を変えない場合
中塗も上塗も青色で塗装した例
断面から見た図
経年劣化しても僅かに艶が引ける程度で斑にはなりにくいです。
中塗と上塗の色を変えない場合
中塗も上塗も青色で塗装した例
正面から見た図
経年劣化しても僅かに艶が引ける程度で斑にはなりにくいです。
一部の工事店では中塗と上塗の色を変える事を推奨していますが大きな間違えで、塗装の事を理解していないようです。
中塗と上塗で色を変えるメリット
1. 在庫塗料の使い回しが出来るので塗料代を節約できる
2. 中塗と上塗の色を変える事で塗り漏れ、塗り残し、未施工箇所がわかる。
3. 経験の浅い職人でもいい加減に施工していても上塗の塗り漏れを防げる。
◆ 3に関しては、経験豊富であれば塗り漏れ等は発生しない
中塗と上塗で色を変えるデメリット
1. 斑になり汚くなる。経年劣化が進むほど酷くなる。
2. 光沢や発色、質感等に差が出て仕上がりの美しさが損なわれる。
3. 異なる塗料を使う事で耐久性が低下し、密着不良や剥がれが発生する場合が有る。
以上の様に中塗と上塗で色を変えてはいけないのです。