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2025/6/4 (水)
さいたま市大宮区のIT様より外壁塗装の見積依頼

さいたま市大宮区のIT様より外壁塗装の見積依頼    さいたま市大宮区のIT様より外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市大宮区のIT様より外壁塗装の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
 IT様は7年前に屋根塗装と外壁塗装を施工させて頂いたH様のお勤め先のご同僚との事でご紹介を頂きました。H様からのご紹介やご近所の方々からは既に十数件も施工させて頂きました。H様、大変有難うございました。
 うまく株式会社シーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーです。塗装業界は経験が浅く乏しい知識でも独立してしまう様な結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。こうしてご紹介による場合はシーベースの施工実例をご覧になったり、施工されたお客様が感じられた印象やご感想も有るのでご安心だと思います。
 早速現状調査に伺いました。K様邸は郊外の住宅地に立つ築14年の2階建てで初めての塗装工事です。とてもかわいいワンちゃんがいました。クリクリした瞳でこちらをずっと見つめていました。大人しく吠える事も無く人懐こいワンちゃんでした。
 屋根は陶器瓦ですので塗装はしないのですが何か所か釘の浮きが見られました。釘浮を放置したり、ただ打込んだだけですと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って内側の木部に染み込み木を腐らせてしまいますので注意が必要です。弊社で施工する際は必ず釘を打ち込み箇所によってはコーキングで釘頭を留めてやります。こうすればもう浮いて来る事は無くなります。
 破風・鼻隠はセメント板製でした。ジョイントには隙間が有り、釘留め周辺にはひび割れも発生していました。これは建てる際に大工さんが細い釘穴を空けずに直接打込んでしまったからです。隙間やひび割れから雨水が進入するとセメント板の劣化が進んでしまいます。また雨水の進入でセメント板の内部から湿気が抜け出ようとして塗装膜が押されたため塗装膜の剥離が発生していましたのでこの隙間のシーリングが必要な状態でした。
 シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 軒天はケイ酸カルシウム板製でした。破風・鼻隠や外壁との取合に隙間が発生していました。ここからも雨水が侵入してしまうのでシーリングが必要な状態でした。
 外壁は窯業系のサイディングボードでした。窯業系のボードはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
 外壁のコーナーには大分傷が見られました。外壁の表面にはきれいな模様がプリントされていましたが大分変色と変質が進んでしまったためクリヤー塗装は出来そうにありませんでした。クリヤーで塗装するとある程度は色彩が戻って来るものなのですが変色と変質が進んでしまうとそのままの状態が出てしまうため美しい仕上がりにはなりません。あと4から5年位早く施工出来れば元のきれいな模様を損なう事無く費用も掛けずにクリヤー塗装が出来たと思いますので残念です。また全体的に撥水機能も低下していて苔が繁殖していました。苔も建材をむしばんでしまうので年に1回位はホースのノズルを絞って外壁等を洗って埃を流してやると苔は生えにくくなります。
 この様に外壁が変色や変質してしまった場合は単色での塗りつぶしか多重多色塗装多彩色模様塗装等をお勧めします。
 多重多色塗装というのは下塗が1層、中塗が2層、上塗が1層(状況により2層)で行います。
 中塗と上塗の色を変える事により外壁の凹凸によって色彩が変わるため立体感が生まれます。単色の塗潰しですと、のっぺりとした感じになるので多重多色塗装の方が高級感が生まれます。ただ1層余分に塗るため1工程増えるのでその分費用が掛かます。また色彩の組み合わせを失敗すると野暮ったく、安っぽくなってしまいます。シーベースでは色選びについてもアドバイスさせて頂きますので美しく仕上げる事が出来ます。
 多彩色模様塗装というのは単一色ではなく、塗料の中に様々な大きさのカラーチップが混ぜ込まれて複合色にしている塗料です。仕上がると天然石材のような雰囲気が感じられる独特な質感やデザイン性、高級感が有るものです。モルタルやALC、コンクリート、窯業系サイディング、スチール等にも塗装出来ます。高級感が有りとても美しい仕上がりになります。欠点は価格が高く施工が難しい事です。シーベースではかなりの棟数をこなしているので美しく仕上げる事が可能です。
 コーキングは外壁の縦目地も窓周りもかなり劣化が進んでいました。縦目地では剥離や穴あきも見られました。それら以外の箇所も固くなっていていつ穴が空いてもおかしくない状態になっていました。
 窯業系のサイディング外壁にとってコーキングは生命線です。コーキングの劣化によってジョイントから雨水が侵入し、乾燥してまた雨水が侵入し・・・を繰り返しているうちに木口の部分は粉に戻ってしまったり脆くなってボロボロに崩れてしまったりするからです。また劣化が進んでしまうと新しくコーキングを打っても粉になった部分とは接着が甘くなるので剥離し易くなってしまいます。虫歯と同じで痛んでから治療するより、痛まない様にメンテナンスをする方がお住まいの寿命はぐんと長くなります。それを今更言っても仕方が無いのですが一刻も早くきちんとしたメンテナンスをお勧めします。
 シャッターボックスや水切はスチール製で変色が見られましたが錆び等は出ていませんでした。
 窓には1ヶ所だけ木製の格子が付いていました。僅かに腐れも見られます。この部分は腐れ部分をケレンして削り落としてからキシラデコール等の防腐塗料を塗るか、アルミ製の格子に交換するかした方が良いと思いました。
 バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水床になっており、隅々まで踏んでみましたが基材には問題は無さそうでした。トップコートは大分傷んでおり僅かにひび割れも見られましたので塗りかえが必要です。
 樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が漏れ出た痕が見られ汚れていました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。加水分解も適切な間隔(約10年位)で塗装していると有る程度は加水分解による変質を防ぐことが出来ます。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合50万円前後掛かります。
 また縦樋の受金物が外壁の縦目地コーキングの中に刺さっていました。これは問題です。これではこの部分のコーキングの打替が出来なくなってしまうからです。もちろん縦樋を外せば打ち換えられるのですが排水部分は地面の中に有るため、撤去復旧には3万円から4万円程度余計に費用が発生してしまいます。ハウスメーカーは建てるだけでなく将来のメンテナンスの事も考えて受金物の取り付け位置を外壁の縦目地から4cm前後は離れた位置に取り付ける等きちんとした施工をして欲しいと感じました。
 見積書の作成に1週間程度お時間を頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。