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さいたま市緑区、HO様邸の屋根塗装と外壁塗装は順調な出だしになりました。5月30日には高圧洗浄を行いました。
高圧洗浄は塗装の下地処理として非常に重要な工程です。一般的な「クリーニング」とは異なり、単に見た目をきれいにする事が目的ではありません。主な目的は、屋根材や外壁、付帯部分に付着しているコケやカビ、劣化した古い塗膜、そして基材の傷んだ部分等を高圧の水でしっかりと剥がし落とします。
これらの不良部分を取り除かないまま塗装を行ってしまうと、新しい塗膜が下地にしっかり密着せず、せっかくの塗装が短期間で剥がれてしまう恐れがあります。したがって、高圧洗浄による徹底的な下地処理は、塗装の耐久性を確保するために欠かせません。
高圧洗浄だけでは取り除けなかった頑固な汚れや、細かい部分に残ったコケ・ホコリ等は、塗装前に手作業でブラシやヘラを使って丁寧に除去します。こうした手間をかけることで、塗料の密着性が高まり、美しく長持ちする塗装仕上げが可能になります。
屋根は屋根板金で釘浮をハンマーで打ち込んで補修し、再び浮いて来ぬ様に釘頭をコーキングで留めました。棟板金ではジョイントの重なり部分から雨もりしないようにシーリングを行いました。
シーリングというのは建物を建てる時だけでなく経年劣化や建物の歪みによって発生する隙間や穴、ひび割れなどをコーキング等で埋めて塞いで雨水等が進入しない様にする事です。
軒天にもジョイント部分に隙間が有り軒天と外壁とのも隙間が有りましたが、こちらもシーリングが完了しました。
窓周りやモールの上部も雨水が進入し易い箇所ですのでシーリングを行いました。同様に雨もりしていた樋のジョイントの隙間もシーリングを行いました。
使用したのはオート化学工業株式会社のオートンイクシードです。オートンイクシードは乾燥に時間が掛かる欠点が有りますが新たに開発された特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」を配合することにより国内でもトップクラスの耐久性、耐候性の超寿命のシーリング材です。
屋根瓦はスレート製ですが、かなりひび割れ箇所が見られました。これ等の箇所はコーキングで接着しました。
スレート屋根瓦のひび割れを放置すると強風に煽られるたびに徐々にひび割れが大きくなってやがて欠損してしまう事が有るので丁寧に補修しました。そしてエスケー化研株式会社のクールタイトシーラーで下塗が完了しました。
外壁塗装のための養生も完了しました。養生というのは、塗料等が付着してはいけない部分をビニールやテープで被う事です。せっかく貼っても塗装後に剥がしてしまうので無駄な作業の様にも、また簡単な様にも見えますが、非常に重要な工程です。しっかりと留めないと塗料が染み込んでラインがきれいに出ません。シーベースの塗装が美しく仕上がるのもこの様な事にも丁寧に行っているからです。
窓も全て覆うためにかなり圧迫感があり、風通しも悪くなります。暫くの間ご辛抱をお願いします。エアコンや換気扇はそのままご使用可能です。
軒天は日本ペイント株式会社ケンエースGⅡ/白色で中塗と上塗が完了しました。施工前はかなりの黒ずみが見られましたが真っ白く塗りかえられてお住まい全体が明るくなりました。
突然真夏の様な暑さになりましたが作業は順調に進捗しています。
※ 5月30日から昨日6月6日までの作業内容をまとめました。