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さいたま市浦和区、Cマンションの受水槽の遮光塗装は順調に進捗中です。ケレンが完了しました。
ケレンと言うのはサンドペーパーやナイロンタワシで傷んだ素材や塗装膜、錆びや汚れ等を落としたり、微細な傷を付ける事です。表面に微細な傷が付くと塗装膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
本体は苔や汚れが目立ち、かなり劣化している様にお見受けしました。フレームは亜鉛引き部分とスチール部分で、ボルトやナットを含めてかなり錆も発生していました。ラッキングも錆が大分進んでいました。ボルトやナット部分が一番手間が掛かりましたが丁寧に錆落しを行いました。
本体の下塗はエスケー化研株式会社の遮光塗料ミラクプライマーSRで行いました。遮光塗装というのは、太陽光を高いレベルで遮蔽する塗料を使用した塗装で、一般的にはFRP受水槽(水道水を貯水する槽)に使用されます。
受水槽の中には殺菌しきれない微量な藻(も)類が含まれているため、藻類は光合成を行うことで繁殖します。FRP受水槽内に太陽光が入ると繁殖を助長してしまう可能性があります。遮光塗装は、太陽光を遮断することで藻類の繁殖を防ぐ事を目的に行います。
その後同社のクリーンマイルドシリコン/SR-165 やや茶色味がかった明るいベージュで中塗が完了し上塗は途中です。
塩化ビニール配管は目荒らしを行いました。目荒らしというのはほぼケレンと同様の作業です。塩化ビニール配管のジョイントには隙間が発生して水漏れ痕がありました。この部分はシーリングを行いました。
シーリングというのは建物を建てる時だけでなく経年劣化や建物の歪みによって発生する隙間や穴、ひび割れなどをコーキング等で埋めて塞いで雨水等が進入しない様にする事です。
コーキングの乾燥のため1日乾燥期間に当てました。そして受水槽本体と同塗料で中塗まで完了しました。
今日は朝から雨で、明日も雨のようです。雨は塗装業者泣かせです。どうやら、さいたま市も梅雨に入ったとの事です。
※ 6月5日から昨日9日までの作業内容をまとめました。