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さいたま市緑区、HO様邸で1階の外壁で上塗や縦目地ジョイントでコーキングの打替が完了しました。
HO様の外壁は多重多色塗装(ツートーン塗装)のため中塗を日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-152 パステル調の中間色茶系ベージュで2層行い、今回は同塗料のND-372 パステル調の淡色茶系ベージュで上塗を行いました。
多重多色塗装というのは下塗が1層、中塗が2層、上塗が1層(状況により2層)で行います。
中塗と上塗の色を変える事により外壁の凹凸によって色彩が変わるため立体感が生まれます。単色の塗潰しですと、のっぺりとした感じになるので多重多色塗装の方が高級感が生まれます。
今回も2色の微妙なトーンの違いから上品に仕上がり2階外壁とのコントラストも、とてもきれいです。
外壁塗装の後の縦目地ジョイントでコーキング打替が完了しました。通常外壁の縦目地(ジョイントの部分)のシーリングは外壁塗装後に行います。一部特殊な塗料で多彩色模様塗装や石目調塗装の場合のみ外壁塗装の前に打ち替えます。何故かと言うとこの部分はサッシ等の入隅箇所と違ってコーキングの充填量が多いためです。外壁塗料とシーリング材では熱による膨張収縮率が全く違うので夏の暑さや冬の寒さでシーリング材は膨張したり収縮したりします。ところが外壁塗装の塗膜はシーリング材と比べると極ごく僅かしか伸びたり縮んだりしません。そうなると塗膜が破れる事が有るからです。
コーキングの打替は以下の要領で行いました。
1.撤去
古いコーキングにカッターで切れ込みを入れ、ペンチ等で剥がします。剥し残しの無い様に注意します。
2.清掃
埃や剥し残しが有ると接着不良を起こします。汚れや古いコーキングの残りを徹底的に落とします。
3.養生
プライマーやコーキング材で外壁を汚さぬ様に充填する両サイドにテープを貼って養生します。
4.プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
5.ボンドブレーカー
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。ボンドブレーカーは薄いテープでコーキングを弾く(接着しない)性質が有ります。これでコーキング材がこの部分に接着する事を防ぎ、外壁サイディングのみを接着させる事で地震等、家が歪んだ際に柔らかいコーキングが動ける範囲を広くしてやります。その結果亀裂や剥離を防ぎ結果的に長持ちするのです。
外壁が厚く溝が深い場合はバックアップ材を入れます。バックアップ材はコーキングを弾くので、この場合はボンドブレーカーを入れません。
6.充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
7.均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取り除きます。
8.養生撤去
テープを剥がして完了です。
使用したのは2階、1階共にオート化学工業株式会社のオートンイクシードで外壁色に合わせたので自然な仕上がりになりました。
その他、横樋と破風・鼻隠はエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗装が完了しました。こちらも輝きを取り戻してきれいになりました。
※ 6月12日と13日の作業内容をまとめました。