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2025/7/1 (火)
上尾市のM様に外壁塗装の見積説明

上尾市のM様より外壁塗装の見積依頼    上尾市のM様より外壁塗装の見積依頼

 

 上尾市のM様に外壁塗装、バルコニー防水トップコート、付帯部分の塗装や補修、コーキング打替の見積説明に伺いました。熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
 M様は株式会社 シーベースをインターネット検索で探されたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼が非常に増えています。とても有難い事です。
 株式会社シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索すると常にトップページに表示され続けています。
一般消費者が塗装業者を探す場合は検索順位の上位しか見ないわけですから上位に表示される事は優位になります。検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
 最近ではインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールへも投稿しています。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
 うまく株式会社シーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。
 M様のお住まいはハウスメーカーF社製で、環境の良い住宅地に立つ築20年の2階建てで初めての塗装工事です。
 足場の設置にはやや敷地が足りないものの幅と奥行きは何とかなりそうですが、ベランダのポリカーボネート製の庇が邪魔になりそうです。部分的にポリカーボネートを外すか、庇の上に資材を通すか等の工夫が必要になります。
 屋根は切妻形と寄棟造りを組み合わせた造りになっていました。屋根瓦は陶器製で塗装の必要は有りません。瓦を留めるビスも浮きが無く良好な状態でした。築20年でビス浮きが無いという事は内部の材木は固く質の良い物が使われているのかと思います。
 破風・鼻隠はセメント板でジョイント部分のコーキングが大分痩せていますのでシーリングが必要になります。
 シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 シーリングの後に目荒らしを行い、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
 目荒らしというのはサンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り微細な傷を付ける事です。古い塗装面も同様の作業を行って、劣化塗膜を除去します。この場合はケレンと言います。錆落としの作業もケレンと言います。
 表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
 逆にケレンや目荒らしが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程を丁寧にきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
 軒天はケイ酸カルシウム板製でした。こちらも僅かな黒ずみで比較的良い状態でした。この部分は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
 外壁はN社製で2種類の窯業系のサイディングボードでした。窯業系のボードはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
 片方は模様のきれいな意匠外壁でもう一方は単色の外壁でした。意匠外壁はマイクロガードのコーティングがされていました。変色が僅かですのでクリヤー塗装が可能です。
 マイクロガードは外壁材等に施される親水性の加工技術で、雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能を持ちます。外壁表面に薄い水分子膜を形成し、汚れを浮かせて雨と一緒に洗い流す事で汚れがつきにくく、美観を維持する効果があります。光触媒とは異なり普通の塗料が使用できます。
 単色部分も何か所か変色が見られました。外壁は全体的に撥水機能が低下し、チョーキングが発生していました。
 チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
 と、いう事で意匠外壁は日本ペイント株式会社のUVプロテクトクリヤーでの塗りかえをお勧めしました。UVプロテクトクリヤーは美しいデザインや色彩を生かすための透明な塗料で耐候性に優れ、紫外線吸収剤の働きで色あせも軽減します。また汚れに強く防藻・防かび性も備えた透湿性の塗料です。塗料が外壁に浸透するため褪せていた色彩も美しく蘇ります。
 単色部分は同社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。パーフェクトトップはラジカル制御技術により塗膜の劣化を抑制する高耐候性の塗料で紫外線や雨風等に強くシリコン系の塗料よりも長持ちします。
 美観的にも程よい艶感が有り汚れにくく、色あせしにくい塗料です。株式会社 シーベースでは約6割程度の割合でこの塗料を使用しています。お客様の印象もとても良い製品です。
 コーキングは縦目地も窓周りもひび割れや剥離は僅かでした。窯業系のサイディング外壁にとってコーキングは生命線です。コーキングの劣化によってジョイントから雨水が侵入し、乾燥してまた雨水が侵入し・・・を繰り返しているうちに木口の部分は粉に戻ってしまったり脆くなってボロボロに崩れてしまったりするからです。また劣化が進んでしまうと新しくコーキングを打っても粉になった部分とは接着が甘くなるので剥離し易くなってしまいます。コーキングはのひび割れや剥離は僅かでしたので外壁の変形も見られませんでした。
 コーキングはオート化学工業株式会社のオートンイクシードでの打替をお勧めしました。オートンイクシードは乾燥に時間が掛かる欠点が有りますが新たに開発された特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」を配合することにより国内でもトップクラスの耐久性、耐候性の超寿命のシーリング材です。
 シャッターボックスや水切はスチール製で変色が見られましたが錆び等は出ていませんでした。これ等の部分はクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
 ベランダはFRP(繊維強化プラスチック)防水になっていました。防水は床だけでなく内側の外壁まで繋がっていて珍しい造りでした。
 基材に問題は有りませんでしたが表面のトップコートは寿命が来ていました。床全面にスノコが敷いて有り植物の鉢が沢山有りました。出来ればFRP防水部分にはスノコや人工芝等は敷かない方が良いのです。これが有る事で掃除がしずらくなったり雨水の流れや乾燥が疎外てしまい基材のFRPが傷みやすくなってしまうからです。
 この部分は研磨して下地を整えた後、東日本塗料株式会社のAUコートでの塗りかえをお勧めしました。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
 樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が漏れ出た痕が見られ汚れていました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
 これ等の箇所は目荒らしの後、ジョイントの隙間を補修してからクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
 全体的に拝見して築20年にしては良好な状態でした。何社か見積を取られると思いますが、安いという事にとらわれず質の良い工事をする塗装業者をお選び頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。大変有難うございました。