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2025/7/10 (木)
さいたま市浦和区のT様より屋根塗装と外壁塗装の見積

さいたま市浦和区のT様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼     さいたま市浦和区のT様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市浦和区のT様より屋根塗装と外壁塗装、バルコニーFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコート、付帯部分の塗装や補修の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
 T様はシーベースをインターネット検索で探されたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼が非常に増えています。とても有難い事です。
 株式会社シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索すると常にトップページに表示され続けています。
 一般消費者が塗装業者を探す場合は検索順位の上位しか見ないわけですから上位に表示される事は優位になります。検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
 最近ではインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールへも投稿しています。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
 うまく株式会社シーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。
 早速現状調査に伺いました。このところ蒸し暑さの中での現状調査が続いています。まったく異常な暑さです。T様邸は静かな昔からの住宅地に立つ築9年の2階建てで素敵なデザインのお住まいでした。初めての塗装工事です。
 敷地いっぱいに建てられているため隣地との境の幅が少ないため足場の設置に工夫が必要です。また、植栽がきれいなのですが大分大きくなったせいで外壁に接触しているため工事の際は枝を切る必要が有ります。
 屋根は一カ所谷樋の有る複雑な寄棟造りです。屋根材はスレート瓦で棟板金の釘浮きやジョイントの隙間が見られました。スレート瓦は撥水性が低下して汚れとやや苔の干からびた痕が見られました。
 寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。T様邸の屋根は4方向に降り棟の有るごく一般的な形状でした。
 釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。これ等の箇所は強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
 屋根板金も複雑にジョイントされているため、そのジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
 アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
 ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
 棟板金の釘浮きや釘抜けの補修と釘頭のコーキングによる留め、板金のジョイントのシーリングが必要になります。
 シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 屋根の上裏もリシンの吹付をしようとしたらしいのですが殆ど塗料が届いていませんでした。そのため野地板が雨水を何度も吸って乾いてを繰り返したためベニヤ板の層が劣化して剥離し僅かですが腐れが見られました。
 破風・鼻隠はセメント板製でジョイント部分にやや隙間が見られました。軒天はケイ酸カルシウム板製ですが、外壁と破風・鼻隠とともにリシンの吹き付け塗装がされていました。
 リシンの吹付塗装というのは上塗り塗料に骨材(小さな石や砂など)を混ぜ、スプレーガンを使用して吹き付けて塗装する手法です。触るとザラザラとした感触に仕上がります。
 外壁はモルタル製で、一部アクセントにタイルが貼られていました。タイル部分は塗装の必要は有りません。
 モルタル外壁というのはセメントや砂(骨材)、水等を混ぜて作るモルタルを使って仕上げた外壁の事です。下地材にラス網やラス板、ラスカットを張って、そこにモルタルを下塗、中塗、上塗と、引っ掛ける様に厚みを持たせて作ります。
 外壁塗装は3種類の方法でされていました。全体的に撥水機能が低下して汚れの染みや塗装膜の焼けが有りチョーキングが発生していました。チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
 ひび割れは僅かでしたがモルタルのひび割れは侮れません。細いひび割れでも毛細管現象で雨水が内部に染み込みます。
 モルタルは中の鉄製のラス網に引っ掛けて塗られています。築7~8年位はモルタルが弱アルカリ性なのですが、経年劣化とともに徐々に中性化して行きます。そうするとひび割れから侵入した雨水が内部のラス網を錆びさせて膨張したり切れたりして強度が落ちてしまい、外壁の重みに耐えられずに最悪外壁が崩れたり落ちたりしてしまいます。特に亀の甲の様な形状のひび割れが有るとそのリスクは高まります。過去に何度もその様な建物を見ています。ですからひび割れを見つけた時は出来る限り早くひび割れを埋める等して補修が必要です。
 幸いT様邸のひびは僅かで現時点でひびを埋めて塗装工事を行えば何の心配も要りません。
 外壁塗装は現状3種類のパターンでされていましたが2色にした方が落ち着きそうなので、その様にお話ししたところT様もその様に感じておられるとの事でした。
 外壁のコーキングは窓周りに打たれていました。コーキングを打ってから外壁塗装を下部分と外壁塗装の後に打った部分が混在していました。やや巣穴が見られましたが大した問題は有りませんでした。
シャッターボックスは僅かに変色が見られました。中間水切やバルコニー底部の水切、土台水切はスチール製でかなり変色が見られましたが錆び等は出ていませんでした。
 バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水床になっていました。床は隅々までチェックしましたが基材に問題は有りませんでした。表面のトップコートはひび割れや剥離が見られました。
 樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が漏れ出た痕が見られ、大分汚れていました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
 これが酷くなると割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合50万円前後掛かります。
 基礎と配管の取合にはシーリングがされていましたがそれがズレて隙間が発生していました。この部分は意外と雨水が進入し易いのできちんと補修が必要です。
 外構は天然石や貝殻を混ぜた高級感のある塗装がされていましたが、新たにその上から同じ様な塗料で塗りかえても接着しないので、塗料を変えるか高圧洗浄のみにする<かの判断が必要です。
 見積書の作成に1週間程度お時間を頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。