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アスファルトシングルとは?
屋根材の一種です。
繊維やゴム板等の芯材に、アスファルトをコーティングし、砂や鉱物質砂粒等を接着した物です。
色彩も多彩でデザイン性にも優れています。
柔軟性に優れており、ドーム型やカマボコ型など様々な形状に対応可能で、戸建住宅や集合住宅の屋根材として使用されています。
ニチハ株式会社
株式会社 カネマツ
田島ルーフィング株式会社
重さ
非常に軽量です。昔から有る一般的な屋根瓦の約30%、スレート屋根材の約60%と非常に軽い屋根材です。
そのため地震時の建物にかかる負担は小さくなります。
柔軟性
柔らかいため、どの様な形状の屋根にも施工が可能です。
経済性
施工が容易なため、スレート屋根と比較すると約65%程度の費用で施工が可能です。
耐用年数
一般的な物は約15年から20年程度です。
アスファルトをガラス繊維に染み込ませて厚みを増したものは30年位の耐用年数です。
葺替・交換
既存のスレートやアスファルトシングルを剥がしてから新規にアスファルトシングルを葺き替える方法と、既存のスレートやアスファルトシングルの上にアスファルトルーフィングを敷いて、その上から葺くカバー工法が有ります。
カバー工法の場合は、スレートや金属屋根等で行う事が可能です。
メンテナンス
アスファルトシングル用の塗料も有りますが1~3年で剥離し易いのであまりお勧めはしません。
また釘止めしている箇所が傷んで破れる事が有りますので耐用年数の前後で葺き替えをお勧めします。
棟板金の釘の抜けや浮きは発生します。
棟板金はガルバリウム鋼板製の物が約8割位です。この場合、20年程度で塗装が必要です。
アスファルトシングルの歴史
100年以上の歴史を持つ屋根材で、1900年代初頭にカナダで開発され、その後アメリカで広く普及しました。北米を中心に普及し、現在ではアメリカの住宅の約8割で使用されています。日本では1950年代に導入され、1990年代から本格的に普及し始めました。
初期のアスファルトシングルは、フェルト紙にアスファルトを塗布し、表面に砂を圧着したものでした。
日本への導入
日本では1950年代に田島ルーフィングが米国から技術を導入し、製造を開始しました。
1990年代初め、日本では防火性の問題からアスファルトシングルは使用制限されていました。しかし、防火性能の高いアスファルトシングルが開発されたことで、2007年の建築基準法改正により、戸建てやマンションにも使用されるようになりました。
2000年代に入ると、旭ファイバーグラスが「オークリッジブランド」のシングル材を販売し、米国企業による日本での販売が初めて行われました。その後、ニチハが「アルマ」を発売するなど、日本でも様々なメーカーがアスファルトシングルを製造・販売するようになりました。