最新の投稿
上尾市のT様より屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替、付帯部分の補修と塗装工事の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
T様はインターネットを介してたどり着いたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。有難い事です。
株式会社 シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
最近ではインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
早速現状調査に伺いました。築9年の2階建てで初めての塗装工事です。洒落たデザインの素敵なお住まいでした。
屋根は寄棟造りのスレート瓦で葺かれていました。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。T様邸の屋根は最長部に3つの棟が有り、そこから5つの降り棟と谷樋で構成されていました。
屋根の棟板金のジョイントにはやや隙間が見られました。この箇所からは雨水が侵入する場合が有ります。板金は釘止めされていました。比較的しっかりと留まっていましたが、数本やや浮いている釘も見られました。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
これ等の部分から入った雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフィングに流れて行きます。アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぐ物です。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
鼻隠はスチール製でコーナー部分はプラスチック製でやや汚れが見られましたが、比較的良好でした。
軒天は窯業系サイディングで両サイドをスチールのレールで固定されていました。痛みも汚れも然程見られませんでした。
外壁は窯業系の意匠サイディングでした。窯業系のサイディングはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。工場であらかじめ成型・塗装され、現場で取り付けるため、工期が短く済み、品質が安定しています。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
「意匠サイディング」というのはデザイン性や装飾性を重視して作られた外壁に張るパネル状の外装材で、住宅の外壁に広く使用されています。T様邸の外壁は石目調の高級感の有る外壁でした。全体的に撥水機能もしっかりしていましたが、僅かに部分的に湿気が溜まりやすい箇所に関しては苔の発生が見られました。
外壁の取り付け方は吊り金具方式で縦のジョイントは相決りになっていました。吊り金具留めというのはサイディングを金具で固定して張る施工方法の事です。金具留め工法とも呼ばれます。
釘打ち留めと異なり釘頭が無いため美観的に優れており、地震による外壁の衝撃を吊り金具が軽減するためひび割れにくい、通気層を作るため外壁内の乾燥が保たれ、結露を防ぐ等の点が優れています。
相決り(あいじゃくり)とは板材を接合する際に、それぞれの板の端を互いに半分ほど切り欠き、重ねて接合する方法です。これにより隙間無く板を繋ぎ合わせることができます。
コーナー部分には縦目地にコーキングを使用していましたが、その他はサイディング同士を隙間なく接合し、見た目が美しく保たれていました。また、接合部分からは雨水が侵入しにくい構造になっていました。
シーリングは比較的良好な状態でした。窯業系サイディングの特徴として、雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまったり、脆くなってボロボロに崩れてしまうので定期的な塗装やシーリング等のメンテナンスは欠かせません。
バルコニーはシート防水の上に保護タイルが載せてある状態でした。この部分はやや汚れが目立ちました。
シャッターボックスは劣化してやや変色が進んでいました。この部分はスチール製なので錆びが出ぬ様に塗装が必要です。また、シャッターボックスは上部にシーリングがしてありませんでした。この部位からも雨水が侵入するため、シーリングは必要不可欠です。
樋もジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。横樋はスチール製でしたが、角のジョイント部分はプラスチック製でした。
全体的には未だ築9年と新しいため、良好な状態でした。虫歯と同じで痛んでから治療するより、痛まない様にメンテナンスをする方が寿命はぐんと長くなります。
今の時点でメンテナンスを行い、今後も定期的にこれをきちんと繰り返せば、お住まいの寿命はとても長くする事が可能になります。