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さいたま市緑区のH様より外壁塗装や外壁の目地交換、バルコニーの防水の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
H様は株式会社 シーベースをインターネットで探されたとおっしゃっていました。ここ数年、インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。大変有難い事です。
株式会社シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約9年間の長きに渡りずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するようで、シーベースでは日々の工事の進捗状況や一般消費者の皆様にお役に立ちそうな塗装に関する情報をアップしています。「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されるようです。
2023年の秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。
早速現状調査に伺いました。緑豊かで静かな環境の良い立地で、お住まいの脇には桜並木が続いていました。私も良くこの辺は通るのですが春にはとても美しい光景になります。お住まいのデザインも素敵で、この光景にぴったりだと感じました。
ハウスメーカーはS社で、築22年の2階建てで初めての塗装工事です。素敵なデザインのお住まいで、擁壁で少し高い位置に建てられており風通しも良さそうです。
擁壁というのは、傾斜地など高低差がある土地や、建物を建てる敷地が道路よりも高くなっている場合などに必要になる壁状の構造物の事です。
比較的ゆったりと建てられているため足場の設置も容易だと思います。足場を組むと駐車場から若干車がはみ出ますが然程問題は無さそうでした。
屋根は陶器瓦で塗装の必要は有りません。太陽光発電のパネルが3面に設置されていました。屋根瓦を載せているビスはやや緩んでいる箇所が見受けられましたので、これは閉め直す必要が有ります。アンテナ用のワイヤーを固定する金物はスチール製なので塗装が必要です。
屋根形状は寄棟造りを組み合わせた作りでした。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。
鼻隠はガルバリウム鋼板製で色褪せが目立ちましたが錆は出ていませんでした。ガルバリウム鋼板というのは、鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛の合金をメッキで蒸着させたものです。アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食(ぎせいぼうしょく)作用、自己修復作用により従来の溶融亜鉛めっき鋼板に比べ腐食に強くなっています。ですからトタン屋根やスレート瓦、セメント瓦等と異なり塗装は竣工後20年後位に行えば良いのです。ただ施工中に傷を付けてしまうとそこから錆が出る場合が有ります。錆が発生すると半年から1年程度で穴が空いてしまうので築10年程度で状態の確認は必要です。
軒天は窯業系のボードで出来ていました。特に問題は無さそうですが塗装は大分劣化が見られました。
外壁はダインコンクリ―ト製でした。ダインコンクリートはS社が開発した外壁材で、発砲コンクリートの一種です。
不規則な目地の太さや表面の凹凸の深さなど、味わい深い表情を持つデザイン性が魅力で、耐久性・耐火性等に優れた外壁です。
図面の詳細表が無いため塗装の内容を確認出来ませんでした。これはとても重要で表面塗装の仕様により、塗りかえに使用できる塗料の制限が有るからです。
全体的には良好で汚れや苔の少ない状態から光触媒塗料で塗られているものと思います。ダインコンクリートに有りがちなひび割れは殆ど見られず、塗装の膨れによる剥離は僅かに見られました。
撥水機能は低下してチョーキングが発生していました。チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。外壁のシーリングも比較的良好でした。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
シャッターボックスや霧除の上裏はスチール製でやや変色が見られましたが錆び等は出ていませんでした。
樋はやや変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が漏れ出た痕が見られ、汚れていました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
これが酷くなると割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合50万円前後掛かります。これは塗装する事である程度保護が可能です。樋は鼻隠にぴったりとくっ付いているため塗装作業はしにくそうでした。
バルコニーは雨もりが有ったとの事で、応急処置がされていました。今回、防水も新たに行いたいとのご意向でした。
バルコニーは塩化ビニールのシート防水になっていました。過去にS社のバルコニーを何棟か施工していますが約1~2割のお宅で平場から立上り部に掛けてシートの劣化による収縮が有りましたが、H様邸のシートはしっかりと接着しており、カバー工法で防水が出来そうです。
外構は汚れが見られましたが、高圧洗浄できれいに出来そうでした。外構に埋設されているポストはスチール製のため底部が錆ており、交換が必要だと思いました。見積書の作成に1週間から10日程度お時間を頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。