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2025/10/9 (木)
蓮田市のT様より外壁塗装のと屋根の補修の見積ご依頼

 蓮田市のT様より外壁塗装、屋根のカバー工法、バルコニーFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコート、付帯部分の塗装や補修、コーキングの見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
 T様はシーベースをインターネット検索で探されたとの事です。もうかなり長い間インターネットからの見積ご依頼が非常に増えています。とても有難い事です。
 株式会社シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約9年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索すると常にトップページに表示され続けています。
 一般消費者が塗装業者をグーグル等で探す場合は検索順位の上位しか見ないわけですから上位に表示される事は優位になります。検索順位を上げるのは大変な苦労が要ると思います。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されるのだと思います。
 2024年の1月からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールへも投稿しています。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
 うまく株式会社シーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。
 早速現状調査に伺いました。T様邸は静かな住宅地に立つ築15年の2階建てで初めての塗装工事です。
 交通量の多い地域なので、足場の設置や解体時には警察署の許可を取り、交通誘導員の配置が必要になります。
 敷地の東面はぎりぎりに建っているので足場の設置や塗装作業は若干苦労すると思います。また、丁度足場のベースを置く位置に大きな物置が有り、ブロックにアンカーで固定されていました。これも足場設置の際には工夫が必要になります。
 屋根はスレート瓦で、全面に苔も発生しており、殆ど撥水していない状態でした。
 棟板金には釘浮きやジョイントの隙間が見られました。釘浮や釘の抜けを放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。これ等の箇所は強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
 屋根板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
 アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き 屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
 ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
 こうした症状を放置すると、雨水が内部に侵入し、屋根下地である貫板や野地板が腐食する恐れがあります。強風時に棟板金が飛散するリスクも高まるため、早期の補修が望ましい状態です。
 かなり痛みが見られたことと、今後の長くお住まいになられることを考えて、今回はカバー工法をご希望でした。
 カバー工法というのは既存の屋根はそのまま残し、その上に新しい屋根を取り付ける方法の事です。工期が短縮出来、既存の大部分も撤去処分しないため費用を大幅に抑えることが出来ます。
 シーベースでお勧めしている製品はアイジー工業株式会社のスーパーガルテクトやニチハ株式会社の横暖ルーフがメインです。これ等はガルバリウム鋼板に遮熱性ポリエステル樹脂塗装がされ、断熱材として硬質ウレタンフォームやポリイソシアヌレートが使用されているので軽量で優れた遮熱性と断熱性、耐久性の有る金属屋根材です。
 ガルバリウム鋼板というのは、鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛の合金をメッキで蒸着させたものです。アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食(ぎせいぼうしょく)作用、自己修復作用により従来の溶融亜鉛めっき鋼板に比べ腐食に強くなっています。
 屋根の上裏と破風との取合には隙間が見られました。この部分からも雨水が侵入し易いのでシーリングが必要です。
 シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 外壁はモルタル製で随所にひび割れが有りました。モルタル外壁に出来たひび割れは注意が必要です。モルタルは下地の金属の網、ラス網に引っ掛ける様に塗られています。ひび割れから雨水が侵入すると内部のラス網が錆びて膨張したり切れたりして強度が落ちてしまい、最悪外壁が崩れたり落ちたりしてしまいます。特に亀の甲の様な形状のひび割れが有ると、過去に何度も外壁が崩れ落ちてしまった建物を見ています。
 またチョーキングも発生していました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。
 ここ最近の夏は猛暑だったこともあり、今後快適に過ごされることを考え、遮熱塗料のガイナ(GAINA)をご希望でした。
 ガイナは日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した断熱・遮熱塗料です。熱の移動を断つことで断熱効果を発揮し、外壁や屋根に塗装することで、夏は涼しく冬は暖かく保つ効果があります。15~20年の高耐久性能です。
 この製品は断熱塗料なので断熱効果が驚くほど高いため、外壁へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐのでかなり室温を下げてくれます。
 シャッターボックスや土台水切はスチール製でやや変色が見られましたが錆び等は出ていませんでした。
 バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水床になっていました。床は隅々までチェックしましたが基材に問題は有りませんでした。表面のトップコートは劣化が見られましたので塗りかえが必要です。
 樋もやや変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が漏れ出た痕が見られ、大分汚れていました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
 これが酷くなると割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合50万円前後掛かります。
 見積書の作成に1週間程度お時間を頂きたいと思います。大変有難うございました。どうぞ宜しくお願いします。