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2025/10/12 (日)
伊奈町のN様より外壁塗装の見積依頼

伊奈町のN様より外壁塗装の見積依頼   伊奈町のN様より外壁塗装の見積依頼

 

 伊奈町のN様より外壁塗装、屋根板金の補修、付帯部の塗装、コーキングの打替、バルコニーの防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。

 N様はシーベースをインターネットで見つけられたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。大変有難い事です。

 シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。

 検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。

 昨年秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。

 うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。

 早速現状調査に伺いました。静かな住宅地に立つ築15年の2階建てで、初めての塗装工事です。

 屋根はアスファルトシングルで板金には釘浮きやのジョイントの隙間が見られました。アスファルトシングルというのは、ゴムやガラス繊維にアスファルトをコーティングし、彩色焼成砂を圧着したものです。防水性や耐候性、耐久性は瓦やスレートに比べて劣りますが費用は安く、柔らかく色彩も豊富です。

 塗装しても剥離し易いので一般的には定期的に葺き替えます。葺替のサイクルはメーカーにより10年から20年程度になります。

 葺替の方法は他にもカバー工法が有ります。現在は殆どこの工法が用いられています。カバー工法というのは既存の屋根はそのまま残し、その上に新しい屋根を取り付ける方法の事です。工期が短縮出来、既存の大部分も撤去処分しないため費用を大幅に抑えることが出来ます。

 シーベースでお勧めしている製品はアイジー工業株式会社のスーパーガルテクトやニチハ株式会社の横暖ルーフがメインです。これ等はガルバリウム鋼板に遮熱性ポリエステル樹脂塗装がされ、断熱材として硬質ウレタンフォームやポリイソシアヌレートが使用されているので軽量で優れた遮熱性と断熱性、耐久性の有る金属屋根材です。

 ガルバリウム鋼板というのは、鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛の合金をメッキで蒸着させたものです。アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食(ぎせいぼうしょく)作用、自己修復作用により従来の溶融亜鉛めっき鋼板に比べ腐食に強くなっています。

 板金の釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。

 板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はアスファルトシングルの下のアスファルトルーフに流れて行きます。

 アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。アスファルトシングルや屋根瓦の下に敷きこれ等が欠けたり強風で雨水がこの隙間から下に落ちてもその下の野地板(アスファルトシングルや屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。

 ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。

 屋根の上裏も雨水の影響で塗装は落ちていました。このままでは雨水を吸ってしまい、最悪腐れの原因になってしまいます。

 破風・鼻隠はセメント板でジョイント部分に隙間が有り、ここから入った雨水の影響で内部に湿気が溜り、かびが発生したためか軒天のからそれが抜け出ようとして黒ずみが見られました。また湿気に塗装膜が押されたために塗装の剥離も見られました。

 外壁は窯業系サイディングでした。窯業系サイディングと言うのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。

 外壁は2パターンが有り、1つは模様のきれいな意匠サイディング、もう一つは凹凸の有るサイディングでした。通常意匠サイディングにクリア塗装(透明な塗料を使用して元の風合いを損なわぬ様に塗装する方法)を行えるのは築12~13年位です。それを過ぎると経年劣化で退色や変色、汚れの染み付き等でクリア塗装が出来なくなる場合が有ります。これも何とかシーベースならクリヤー塗装も可能です。もう片方は単色のサイディングでした。

 外壁のジョイントコーキングや窓周り、換気口周り、入隅等もあちこち剥離やひび割れ、欠損が見られ固くなって全滅状態でした。酷い部分はアルミのジョイントハットが露出していて、外壁の木口部分から雨水が吸われている状態でした。この部分も溶解が始まって脆くなっている様にお見受けしました。

 窯業系サイディングにとってコーキングはとても重要です。隙間が発生した状態ですとサイディングの木口から雨水が染み込み、乾いて、湿ってを繰り返す事で外壁そのものが脆く崩れやすくなってしまったり、湿気で変形してしまうからです。また、大量に雨水が流れ込んでしまうと内部の材木まで腐らせてしまったり白アリに食われやすくなってしまいます。早め早めの定期的なメンテナンスは不可欠です。

 シャッターボックスや水切等の鉄部も経年劣化で色褪せていました。幸い錆の発生は見られませんでした。

 バルコニーは隅々まで踏んでみましたが基材のFRP(繊維強化プラスチック)防水層には問題は有りませんでしたがトップコートは大分傷んでいました。FRPは湿気や光に弱いのでこれを守るために表面にトップコートが塗られています。

 樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。

 基礎から出ている5箇所の配管周りはシーリングがされていませんでした。この部分は意外と雨水が配管を伝って基礎の内部に入り込んでしまう事が有ります。ベタ基礎(建物の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎の事)に雨水が溜ってしまい湿気が抜けにくくなってしまいます。

 全体的に大分劣化が進んでいました。虫歯に例えると表面のエナメル質が傷んで、象牙質も浸食され神経まで侵されている状態でした。できるだけ早く補修した方が良いと思います。

 何社か見積を取られるとの事でした。安いという事に惑わされず、丈夫で長持ちし、美しく仕上げられる塗装業者をお選び頂きたいと思います。見積書の作成に1週間位頂きたいと思います。宜しくお願いします。

 大変有難うございました。