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蓮田市のB様へ屋根塗装と外壁塗装、バルコニーの防水トップコート、付帯部分の補修および塗装の見積もり説明に伺いました。ご夫婦お揃いで熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
B様は、インターネットで「蓮田市 外壁塗装」などの検索ワードを使って株式会社シーベースのホームページを見つけてくださったとのことです。
最近では、インターネットを通じて施工業者を探す方が非常に多くなっており、弊社が日々更新している施工実績や専門的な情報発信が信頼の証となっていることを改めて実感いたしました。
株式会社シーベースのホームページは、2016年以降「蓮田市 塗装」「蓮田市 外壁塗装」「蓮田市 塗装業者」などのキーワードでGoogleやYahoo!等で検索した場合、比較的上位に表示され続けており、多くのお客様からお問合せをいただいております。
検索結果の上位表示には日々の努力が必要であり、実際の施工内容やお客様との丁寧な関わりを積み重ねてこそ、その評価が継続されるものと考えております。
また近年では、インスタグラムやグーグルビジネスプロフィールを活用した情報発信にも力を入れており、施工前後の写真やお客様の声などを通じて、信頼性の高い業者であることをわかりやすくお伝えしています。こうした取り組みが、多くの方に「安心して任せられる」と感じていただける要因となっていると思います。
B様のお住まいは、築15年の木造2階建て住宅で、今回が初めての塗装工事となります。お住まいの周囲は静かな住宅街で、緑が多く環境にも恵まれた非常に良好な立地に建てられておりました。
屋根は寄棟造りのスレート瓦です。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。
棟板金の釘浮きや棟板金のジョイント部分の隙間、スレート瓦の重なり部分からの苔の吹き出しも確認できました。
この部分からは雨水が侵入し、スレート瓦の下のアスファルトルーフィングに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
こうした症状を放置すると屋根下地である貫板や野地板が腐食する恐れがあります。弱って来ると強風時に棟板金が飛散するリスクも高まるため、早期の補修が望ましい状態です。
まず塗装の前に補修が必要になります。浮いた釘の打ち直しと釘頭のコーキングによる接着、さらに棟板金ジョイント部へのシーリングをお勧めしました。これにより、屋根全体の耐久性を向上させ、長期的な安心を確保することが可能になるからです。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
これ等の補修を行った後、株式会社日進産業のガイナでの塗りかえをお勧めしました。B様のお住まいは日当たりが良く、特に西日が強いため夏はエアコンが効かない程室内が暑くなってしまうとの事でした。
ガイナは日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した断熱・遮熱塗料です。熱の移動を断つことで断熱効果を発揮し、外壁や屋根に塗装することで、夏は涼しく冬は暖かく保つ効果があります。15~20年の高耐久性能です。
この製品は断熱塗料なのでその効果が驚くほど高いため、屋根や外壁へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐのでかなり室温を下げてくれます。
鼻隠はセメント板で雨水を吸ってしまったため一部が反り返っていました。ジョイント部分には隙間も見られました。ここから雨水が侵入すると内部に溜った湿気によるカビ等が発生する場合があります。そうすると内部の材木や建材も腐食したりシロアリに食われやすくなってしまいます。
この部分はジョイント部分の隙間を補修してからエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
ケイ酸カルシウム板の軒天から湿気が抜け出ようとしてかなり黒ずみが出て汚れていました。材質もかなり脆く変質しているものと思われます。
雨水の侵入箇所を補修してから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁はモルタル製でした。モルタル外壁というのはセメントや砂(骨材)、水等を混ぜて作るモルタルを使って仕上げた外壁の事です。下地材にラス網やラス板、ラスカットを張って、そこにモルタルを下塗、中塗、上塗と、引っ掛ける様に厚みを持たせて作ります。
外壁塗装はリシンの吹付塗装でされていました。リシンの吹付塗装というのは上塗り塗料に骨材(小さな石や砂など)を混ぜ、スプレーガンを使用して吹き付けて塗装する手法です。触るとザラザラとした感触に仕上がります。
全体的に撥水機能が低下して汚れの染みや塗装膜の焼けが有りチョーキングが発生していました。チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
ひび割れも見られました。モルタルのひび割れは侮れません。細いひび割れでも毛細管現象で雨水が内部に染み込みます。
モルタルは中の鉄製のラス網に引っ掛けて塗られています。築7~8年位はモルタルが弱アルカリ性なのですが、経年劣化とともに徐々に中性化して行きます。そうするとひび割れから侵入した雨水が内部のラス網を錆びさせて膨張したり切れたりして強度が落ちてしまい、外壁の重みに耐えられずに最悪外壁が崩れたり落ちたりしてしまいます。特に亀の甲の様な形状のひび割れが有るとそのリスクは高まります。過去に何度もその様な建物を見ています。ですからひび割れを見つけた時は出来る限り早くひび割れを埋める等して補修が必要です。
これらのひび割れを補修してから外壁もガイナによる塗りかえをお勧めしました。
窓周りのシーリングは若干ひび割れや柿間が複数確認されました。シーリングは重要な防水材であり、これが劣化すると雨水が内部に侵入してしまいます。そうならぬ様にこの部分にも新たにシーリングが必要です。
この部分はオート化学工業株式会社のオートンイクシードでの打増をお勧めしました。オートンイクシードは新たに開発された特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」を配合することにより国内でもトップクラスの耐久性、耐候性の「超寿命シーリング材」で評判の良い製品です。
バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水になっていました。FRP防水というのは建物の屋上やバルコニーなどに使用される防水工法の一つでFiber Reinforced PlaBticBの略です。簡単に言えば、ガラス繊維を樹脂で固めて防水層をつくる工法です。
FRP防水基材自体には問題はなく、劣化しているのは表面のトップコートのみでした。FRP防水はトップコートの再塗装によってFRPを保護し長持ちさせることが出来ます。
この部分は東日本塗料株式会社のAUコートでの塗りかえをお勧めしました。これは駐車場の床等にも使用されている防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
シャッターボックスや換気フード、土台水切などの鉄部も変色が進み表面塗膜の劣化が見られました。
これ等の部分は目荒らしをしてからクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
目荒らしというのはサンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り微細な傷を付ける事です。古い塗装面も同様の作業を行って、劣化塗膜を除去します。この場合はケレンと言います。錆落としの作業もケレンと言います。
表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンや目荒らしが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程を丁寧にきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
樋はジョイント部の隙間から雨水の漏れた形跡があり横樋にかなりの苔が発生していました。かなり変色が進み樹脂素材が加水分解を起こして脆くなっていました。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまい徐々に脆くなって行く現象の事です。年数が経過した住宅ではよく見られる現象です。
この部分は横樋のジョイント部の隙間を補修してからクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
今回の塗装工事に使用する塗料は、お住まいの状態を考慮しで考えましたが、念のためにラジカル制御型塗料やシリコン・セラミック系塗料など、耐候性・遮熱性に優れた製品も合わせてご提案させていただきました。それぞれ一長一短が有りますので、この辺も詳しくご説明しました。
外観の美しさを保つだけでなく、お住まいの寿命そのものを延ばすことにもつながります。
何社か見積を取られているとの事でした。安い、と、いう事にとらわれず、丁寧な補修を行い、美しく長持ちさせることの出来る塗装業者をお選び頂きたいと思います。
本日は大変有難うございました。