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さいたま市見沼区のS様邸は釘浮き箇所のコーキングと頭留、樋のジョイントシーリング・ケレン・塗装、玄関上の笠置のジョイントコーキング、水切り・シャッターボックスの下塗り、コーキングの目地撤去・打ち替え、養生の解体、2階周りの清掃が完了し、バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床のトップコートが途中です。
屋根はガルバリウム鋼板で板金の数か所に釘の浮きや抜けている箇所がありました。ここは釘浮きの補修と釘頭のコーキングによる留めと、ジョイントのシーリングを行いました。
釘をただ打込んだだけですと徐々にまた抜けてくるので接着する必要が有ります。
樋はジョイント部分の隙間をシーリングしてからクリーンマイルドシリコン/白色に近いライトグレーで塗りかえました。
玄関上の笠置のジョイント部分もシーリングを行いました。
シャッターボックス、水切は劣化により変色が見られました。ここは目荒らしと錆止め塗料での下塗りを行いました。
目荒らしというのはサンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り微細な傷を付ける事です。古い塗装面も同様の作業を行って、劣化塗膜を除去します。この場合はケレンと言います。錆落としの作業もケレンと言います。
表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンや目荒らしが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程を丁寧にきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
外壁の縦目地コーキングの打替は以下の要領で行いました。
1.撤去
古いコーキングにカッターで切れ込みを入れ、ペンチ等で剥がします。剥し残しの無い様に注意します。
2.清掃
埃や剥し残しが有ると接着不良を起こします。汚れや古いコーキングの残りを徹底的に落とします。
3.養生
プライマーやコーキング材で外壁を汚さぬ様に充填する両サイドにテープを貼って養生します。
4.プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
5.ボンドブレーカー
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。ボンドブレーカーは薄いテープでコーキングを弾く(接着しない)性質が有ります。これでコーキング材がこの部分に接着する事を防ぎ、外壁サイディングのみを接着させる事で地震等、家が歪んだ際に柔らかいコーキングが動ける範囲を広くしてやります。その結果亀裂や剥離を防ぎ結果的に長持ちするのです。
外壁が厚く溝が深い場合はバックアップ材を入れます。バックアップ材はコーキングを弾くので、この場合はボンドブレーカーを入れません。
6.充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
7.均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取り除きます。
8.養生撤去
テープを剥がして完了です。
使用したのはオート化学工業株式会社のオートンイクシードで外壁の目地色に合わせたので自然な仕上がりになりました。
バルコニー床と玄関上のFRP防水部分はケレンしてアセトンで掃き掃除を行いFRP用のプライマーを塗布し、東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗装が途中です。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。室外機を持ち上げている箇所は後日作業を行います。
養生の解体を行い、2階周りの清掃とダメ拾いを行いました。駄目拾いというのは、塗料やコーキングの垂れや飛び跳ね、擦れ、はみ出し、バリの出っ張り等の補修の事です。どんなに丁寧に仕事をしても気付かぬ内にこれ等は起こります。何度も見て回り丁寧に不良個所の補修を行いました。
1階周りの作業とトップコートの残りは明日の足場解体後に行います。
※11月4日から11月6日までの作業内容をまとめました。