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上尾市のM様邸で残っていた外壁の縦目地コーキングの打替やベランダFRP (繊維強化プラスチック)防水床のトップコート等の外壁塗装の工程が完了しました。
コーキングの打替は以下の方法で行いました。
1.撤去
古いコーキングにカッターで切れ込みを入れ、ペンチ等で剥がします。剥し残しの無い様に注意します。
2.清掃
埃や剥し残しが有ると接着不良を起こします。汚れや古いコーキングの残りを徹底的に落とします。
3.養生
プライマーやコーキング材で外壁を汚さぬ様に充填する両サイドにテープを貼って養生します。
4.プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
5.ボンドブレーカー
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。ボンドブレーカーは薄いテープでコーキングを弾く(接着しない)性質が有ります。これでコーキング材がこの部分に接着する事を防ぎ、外壁サイディングのみを接着させる事で地震等、家が歪んだ際に柔らかいコーキングが動ける範囲を広くしてやります。その結果亀裂や剥離を防ぎ結果的に長持ちするのです。
外壁が厚く溝が深い場合はバックアップ材を入れます。バックアップ材はコーキングを弾くので、この場合はボンドブレーカーを入れません。
6.充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
7.均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取り除きます。
8.養生撤去
テープを剥がして完了です。
使用したのはオート化学工業株式会社のオートンイクシードで単色部分は外壁色に、意匠部分は外壁の目地色に合わせたので自然な仕上がりになりました。
ベランダのFRP防水床とベランダの床から立ち上がっている面はケレンして傷んだ塗装膜を除去しアセトンで掃き掃除を行いFRP用のプライマーを塗布し、東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーでトップコートが完了しました。
これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。立ち上がりの面積が広いため、輝きでベランダの中もとても明るくなりました。
水切は目荒らしをして、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/15-20B濃い茶色で塗りかえが完了しました。
取り外していたエアコンホーステープの上巻やエアコンホースカバーの復旧も完了です。
そして駄目拾いを行いました。駄目拾いというのは、塗料やコーキングの垂れや飛び跳ね、擦れ、はみ出し、バリの出っ張り等の補修の事です。どんなに丁寧に仕事をしても気付かぬ内にこれ等は起こります。何度も見て回り丁寧に不良個所の補修を行いました。
いよいよ残るのは足場の解体のみとなりました。とても楽しみです。
※ 11月14日と15日の作業内容をまとめました。