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さいたま市緑区のF様へ屋根塗装と外壁塗装、付帯部分の補修と塗装、バルコニーFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコートの見積説明に伺いました。熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
F様は複数の塗装会社をインターネットで比較される中で、当社シーベースを見つけてくださったとのことです。近年、Webからのお見積り依頼は大変増えており、誠にありがたく感じております。
当社、株式会社シーベースのホームページは、2016年夏頃の公開以来約9年間、「さいたま市 塗装」、「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」などのキーワードで検索すると、Google や Yahoo! などの検索サイトで常に上位に表示され続けています。
検索順位を維持・向上させるには相応の努力が必要です。検索結果は日々蓄積されるデータに応じて変動するため、Google や Yahoo! が「価値のある情報」と判断したページほど上位に表示されます。
また、2023年からはInstagramやGoogleビジネスプロフィールの運用も開始しました。これまで真摯に、地道に仕事と向き合ってきた姿勢を評価していただいている結果だと感じており、大変ありがたく思っております。
インターネット検索やご紹介を通じて株式会社 シーベースにたどり着いていただけた方は、非常に幸運だと思います。塗装業界には残念ながら対応が不十分な業者も多く、雑な施工によるトラブルも少なくないため、丁寧で優良な施工を行う塗装業者を見つけるのは容易ではありません。
インターネットやご紹介等でうまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧で優良な塗装業者を探すのは大変です。
環境の良い住宅地に立つP社製で築19年の2階建て、今回初めての塗装工事です。
屋根はスレート瓦で、一部太陽光パネルが設置されていました。棟板金は釘浮きやジョイントの隙間が多数見られました。
板金の釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。棟板金のジョイントでは折り曲げ加工部分がきちんと咬み合わせがされていなかったので浮いてしまっている箇所が有りました。これ等の箇所は強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
ジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
屋根の棟板金で釘浮きやジョイントの隙間の補修を行ってからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
破風・鼻隠はセメント板でできており、一部ジョイント部分に隙間が見られました。ここから雨水が侵入すると内部に溜った湿気によるカビ等が発生する場合があります。板が反れてしまっている箇所もあり、こういった箇所は内部に湿気が溜まっている可能性があります。
ジョイント部分の隙間の補修を行ってから同社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
現状で汚れは見られませんでしたが、一部ひび割れのような箇所が見られました。ひび割れの補修を行ってから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁は2種類の窯業系サイディングでした。窯業系サイディングと言うのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。片方は単色でもう一方は模様のきれいな意匠サイディングでした。
現状調査の際にたまたま雨が降って来たのですが表面の塗装膜が劣化していたため雨水の撥水性がかなり低下している事が分りました。部分的に大分汚れや苔も見られました。
窯業系サイディングは雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまったり、脆くなってボロボロに崩れてしまうので定期的な塗装やシーリング等のメンテナンスは欠かせません。
変色やチョーキングも発生していました。
チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
外壁の単色部分は同社のパーフェクトトップで、意匠部分はUVプロテクトクリヤーでの塗りかえをお勧めしました。
もう一つのご提案として意匠部分の多重多色塗装もご提案しました。多重多色塗装というのは下塗が1層、中塗が2層、上塗が1層(状況により2層)で行います。塗装業者によってはダブルトーン塗装とかツートーン塗装等とも言います。
中塗と上塗の色を変える事により外壁の凹凸によって色彩が変わるため立体感が生まれます。単色の塗潰しですと、のっぺりとした感じになるので多重多色塗装の方が高級感が生まれます。ただ1層余分に塗るため1工程増えるのでその分費用が掛かます。
塗料は同社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。パーフェクトトップはラジカル制御技術により塗膜の劣化を抑制する高耐候性の塗料で紫外線や雨風等に強くシリコン系の塗料よりも長持ちします。
美観的にも程よい艶感が有り汚れにくく、色あせしにくい塗料です。株式会社 シーベースでは約6割程度の割合でこの塗料を使用しています。お客様の印象もとても良い製品です。
モールと飾り板はセメント板でできており、特に異常は見られませんでした。これ等の部分はクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
外壁のコーキングはほぼ全滅で、ひび割れや穴開き、剥離が全体に見られ、硬化も進んで寿命を過ぎていました。
窯業系サイディングにとってコーキングはとても重要です。隙間が発生した状態ですとサイディングの木口から雨水が染み込み、乾いて、湿ってを繰り返す事で外壁そのものが脆く崩れやすくなってしまったり、湿気で変形してしまうからです。また、大量に雨水が流れ込んでしまうと内部の材木まで腐らせてしまったり白アリに食われやすくなってしまいます。早め早めのメンテナンスは不可欠です。
コーキングの打替はオート化学工業株式会社のオートンイクシードをお勧めしました。オートンイクシードは乾燥に時間が掛かる欠点が有りますが特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」を配合することにより国内でもトップクラスの耐久性、耐候性の超寿命のシーリング材です。
バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水床を隅々までチェックしました。基材のFRPには異常が有りませんでしたが、表面のトップコートが割れてしまっている箇所が多数見られました。こうなると施工は厄介になります。
いったん十分に研磨してからでないと再びひび割れが発生してしまうからです。この部分は東日本塗料株式会社のAUコートでの塗りかえをお勧めしました。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
これが酷くなると割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合足場代も含めると50万円前後掛かります。
ジョイントの隙間補修を行ってからクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
こちらの鉄部も表面の塗装膜の劣化が見られました。ここもリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
基礎から出ているホースは取合部分のシーリングがされていませんでした。シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
この部分から雨水が侵入してしまうと内部はベタ基礎(建物の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎の事)に雨水が溜ってしまい湿気が抜けにくくなってしまいます。
ここはシーリングをお勧めしました。
全体的に大分劣化が進んでいました。虫歯に例えると表面のエナメル質が傷んで、象牙質も浸食され神経まで侵されている状態でした。できるだけ早く補修した方が良いと思います。
これからも何社か見積が来るとの事ですが「安い」という事に惑わされず慎重に優良な塗装業者をお選びになりますように。