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さいたま市見沼区のK様邸で屋根のカバー工法の作業が進捗中です。
K様邸の屋根は複雑な寄棟造りのため太陽光パネルが4面に分割されて取り付けされていました。これ等を取り外し、足場の上部に設置した2箇所のステージに固定しました。
屋根板金で棟包みや降り棟包み、その中の貫板(杉板)を撤去しました。杉板は部分的に腐れの見られたところも有りました。雪止めはカッターで切り、立上り部分を撤去しました。
残ったスレート瓦の上にアスファルトルーフィングを張りました。アスファルトルーフィングというのは紙や不織布にアスファルトを染み込ませて雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。
一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。
今回使用したのはお客様のご希望で、田島ルーフィング株式会社のタディス セルフ カバーです。
タディス セルフカバーは合成繊維不織布を使用しているため、既存スレート屋根などの尖った個所で破れる心配がありません。改質アスファルトを使用しており、約30年程度の高耐侯で釘穴シール性にも優れた製品です。
役物と屋根本体はアイジー工業株式会社のスーパーガルテクト/黒色で取付は途中まで進捗しました。
貫板の取付が完了し、貫板の脇に雨水の侵入を防ぐための捨て板金を取り付けました。下屋根(1階の屋根)は外壁と屋根本体の取合部分に雨押を設置しました。
屋根本体は軒先唐草から取付はじめ、軒先から2段目と3段目には雪止めを千鳥に設置しました。
千鳥配置というのは雪止め金具を一直線に並べるのではなく、1段目と2段目で設置位置をずらして、交互に配置します。
こうする事で積もった雪が一度に滑り落ちるのを防げ、屋根材や建物の構造に過度な負荷がかかるのを防ぎます。雪が一度に落下することも防げるので安全です。
本日は雨天のため中止しました。工期はかなりゆとりを持って予定を立てているので無理せず着実に作業を行います。
※ 11月21日から昨日24日までの作業内容をまとめました。