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さいたま市浦和区にお住まいのK様邸へ、屋根塗装および外壁塗装、雨樋や鼻隠などの付帯部分の補修や塗装、ならびに既存コーキングの打ち替え工事についての見積内容をご説明するためにお伺いいたしました。
当日はご夫婦お二人でお時間を作ってくださり、終始とても熱心に耳を傾けていただき、誠にありがとうございました。落ち着いた住宅地に立つ28年の2階建てで、2回目の塗装工事です。
K様は、弊社「株式会社シーベース」をインターネット検索で通じて見つけてくださったとのことでした。
近年では、インターネット経由での見積依頼がかなり以前から増加しており、現在では主流と言っても過言ではありません。そのような数ある業者の中から弊社を選んでいただけることは、本当にありがたい限りです。
株式会社シーベースの公式ホームページは、2016年の夏頃から現在に至るまで、約10年にわたり、「さいたま市 塗装」、「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」といった主要な検索キーワードで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて常に上位、特にトップページに表示され続けています。
一般的に、塗装業者をインターネットで探す際、多くの方は検索結果の上位数件しか確認しません。そのため、検索結果の上位に表示されるということ自体が、業者にとって大きな信頼性や優位性につながります。しかしながら、検索順位を維持・向上させるには並大抵ではない努力が必要であり、日々の情報発信や実績の積み重ねが欠かせません。
検索順位は常に変動しており、GoogleやYahoo!が「利用者にとって有益で信頼できる情報を提供している」と判断したページほど、自然と上位に表示される仕組みになっているのだと考えています。
また、2024年1月からは、インスタグラムやGoogleビジネスプロフィールへの投稿も積極的に行い、施工事例や日々の取り組みを発信しています。これまで特別なことをするのではなく、誠実に、真面目に、そして地道に仕事を積み重ねてきた姿勢が、こうした形で評価されているのではないかと感じており、その点についても深く感謝しています。
数多く存在する塗装業者の中から、結果として株式会社シーベースにたどり着かれた方は、非常に運が良いと言えます。というのも、塗装業界には残念ながら施工内容が不十分であったり、下地処理や補修を省略するなど、いい加減な工事を行いトラブルを引き起こしている業者も少なくないのが現状です。そのような中で、細部まで丁寧に補修を行い、下地処理を重視した誠実な施工を行う優良な塗装業者を見つけ出すことは、決して簡単なことではありません。
屋根は寄棟造りで隅棟は刺し棟になっておりスレート瓦で葺かれていました。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。
棟板金は釘浮きやジョイントに隙間が確認できました。この部分からは雨水が侵入し、スレート瓦の下のアスファルトルーフィングに流れてしまうため、シーリングが必要です。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨を弾いて雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き、屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぐ物です。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
K様邸も大分雨水の侵入でスレートの重なり部分から苔の吹き出しが見られました。雨水や湿気を逃がすためのタスペーサーは取り付けられていましたが、雨水の侵入口を塞がなければなりません。シーリングというのは雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
屋根塗装は、これ等の釘浮き補修や釘頭留、板金の隙間補修をしてからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
クールタイトシリコンは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高く、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。
色にもよりますが黒色や濃い茶色の場合は50~40%、白色や明るいブルー等の場合は80%以上の反射率が有りますので通常の塗料と比較すると性能の良さが分ります
鼻隠はガルバリウム鋼板製でした。ガルバリウム鋼板というのは、鉄の鋼板にアルミニウムと亜鉛の合金をメッキで蒸着させたものです。アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食(ぎせいぼうしょく)作用、自己修復作用により従来の溶融亜鉛めっき鋼板に比べ腐食に強くなっています。
この部分は横樋との隙間が殆ど無いので塗装しにくい箇所です。エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
軒天はサイディングボードを使用しておりガルバリウム鋼板製の換気用の廻縁が付いていました。
この部分は廻縁の下塗をした後、日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁は窯業系のサイディングボードでした。窯業系のサイディングボードというのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
外壁はチョーキングが発生し、全体的に撥水機能が低下しており、換気口の汚れや苔の発生が見られました。
チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
一部雨水を吸った影響で外壁が膨張して脆くなって割れてしまった箇所が有りました。これ等の箇所を補修してから同社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。パーフェクトトップはラジカル制御技術により塗膜の劣化を抑制する高耐候性の塗料で紫外線や雨風等に強くシリコン系の塗料よりも長持ちします。
美観的にも程よい艶感が有り汚れにくく、色あせしにくい塗料です。株式会社 シーベースでは約6割程度の割合でこの塗料を使用しています。お客様の印象もとても良い製品です。
また塗りかえの方法でもう一つ多重多色塗装(ダブルトーン塗装)もご提案しました。多重多色塗装というのは下塗が1層、中塗が2層、上塗が1層(状況により2層)で行います。塗装業者によってはダブルトーン塗装とかツートーン塗装等とも言います。
中塗と上塗の色を変える事により外壁の凹凸によって色彩が変わるため立体感が生まれます。単色の塗潰しですと、のっぺりとした感じになるので多重多色塗装の方が高級感が生まれます。ただ1層余分に塗るため1工程増えるのでその分費用が掛かます。
外壁のジョイントは殆どの箇所でパッキンが使われていました。比較的良好で、今回は何もしなくて良い様に感じました。
外壁には硬いゴムのモールが取り付けられていました。おそらく電線などがこのモールの内側に格納されているのではないかと思います。モールはビス留めされているらしくジョイントの下の外壁が雨水を吸ったため膨れていました。
この部分はモールの上部にシーリングが必要な旨、ご説明しました。
バルコニーの床は図面や確認したところ防水シートの上にコンクリート下地を乗せシート防水がされていました。
今回は何もする必要はありませんが、念のため絶縁工法によるウレタン塗膜防水のご案内もしておきました。
絶縁工法によるウレタン塗膜防水というのは、既存の下地と防水層を直接密着させずに通気緩衝層(絶縁シートなど)を介して施工するウレタン防水工法のことです。
ウレタン塗膜防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する工法です。固まるとゴムの様な膜が出来て防水します。
霧除とシャッターボックス、雨戸はスチール製で塗装膜には劣化による変色や何か物などが当たったことによる剥がれ箇所が見られました。ここはケレンしてからクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
樋も箇所によりやや変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものもやや脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
これが酷くなると強風等で歪んだ際に割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合足場代も含めると50万円前後掛かります。
この部分は隙間の補修後にクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
土台水切はアルミ製でしたの塗装の必要は有りません。基礎の格子はスチール製で大分錆が見られましたのでケレンして錆止め塗装後にクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
何社か見積を取られるとの事ですが、十分に施工の内容や使用する塗料などを確認した方が良いと思います。大変有難うございました。