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さいたま市見沼区のK様邸で屋根塗装と外壁塗装、付帯部分の補修と塗装、コーキングの打替、バルコニーFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコートが着工しました。
昨日初日は足場の設置でした。隣との境が狭いため苦労しましたが、どうにかきちんと組めました。
敷地内から組み上げたのですが微妙に横樋と接触しそうでした。約5時間できれいに組み上がりました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら慎重に作業を行いました。資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ました。ご近所の皆様、煩くなりまして大変ご迷惑をお掛けしました。
このお住まいは貸家としてお使いになられるそうですが、長く使用したいとの事ですので、一般的な貸家やアパートなどと異なり、それなりのクオゥリティーの高さで工事をご希望との事です。
K様はシーベースをインターネット検索で探されたとの事です。もうかなり長い間インターネットからの見積ご依頼が非常に増えています。とても有難い事です。
株式会社シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約9年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索すると常にトップページに表示され続けています。
一般消費者が塗装業者をグーグル等で探す場合は検索順位の上位しか見ないわけですから上位に表示される事は優位になります。検索順位を上げるのは大変な苦労が要ると思います。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されるのだと思います。
2024年の1月からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールへも投稿しています。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
うまく株式会社シーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので丁寧な補修や下地処理を行う優良な塗装業者を探すのは大変です。
K様は現在他県にお住まいなので、日々ご報告はメールでさせて頂きます。この様なケースは多く、最近でも数件リモートで塗装工事を行わせて頂きました。
お客様のご不安が無い様に、工事の進捗のご報告は詳しく、且つ施工の写真を添付して行っていますので、お客様からはご好評を頂いています。
物件は駅から近く、落ち着いた住宅地に立つ築27年の3階建てで2回目の塗装工事です。
屋根は寄棟造りでスレート瓦で葺かれています。寄棟造りは屋根形式のひとつで、数方向に傾斜する屋根面を持つ形状の事です。
屋根の棟板金のジョイントや釘部分にはシーリングがしてありました。釘の浮きは無さそうですがジョイント部分は劣化しやすいので今回シーリングは必要です。この箇所に隙間があると、雨水が侵入するからです。
シーリングというのは雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。これ等の部分から雨水が侵入してしまうとスレート瓦の下のアスファルトルーフィングに流れて行きます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨を弾いて雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。
屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぐ物です。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
シーリングの後、屋根塗装はエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン/CLR-110スレートブラックで塗りかえます。
クールタイトシリコンは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高く、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。
色にもよりますが黒色や濃い茶色の場合は50~40%、白色や明るいブルー等の場合は80%以上の反射率が有りますので通常の塗料と比較すると性能の良さが分ります
鼻隠はセメント板でジョイント部分に隙間が見られました。ここから雨水が侵入すると内部に溜った湿気によるカビ等が発生する場合があります。そうするとケイ酸カルシウム板の軒天から湿気が抜け出ようとして黒ずみが出てきます。
この部分は隙間をシーリングして同社のクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
ケイ酸カルシウム板の軒天は、幸いにも黒ずみは見られませんでしたが外壁との取合は隙間が多く、シーリングの後に日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえます。
外壁は窯業系の意匠サイディングボードでした。窯業系のサイディングボードというのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。意匠サイディングというのはきれいな模様をプリントした外壁の事です。
問題なのは、前回の塗装工事を行った業者がかなり低品質なクリア塗料を使用したようで、現在はその表面の塗膜が剥がれてきており、建物全体でこの症状が見られました。
こうなると次に塗装を行うときは建物全体のケレン、又は剥離剤などで表面の塗料を落とす必要があり、とても手間や費用が掛かってしまいます。しっかりした工事を行ってほしいと感じました。
剥離剤を使用するとこのサイディングボードはダメージが大きいため手作業でケレンを行って不良塗装膜を撤去します。
何か所か変形が見られましたが、一旦反ってしまうと元に戻す事は出来ません。またひび割れや欠損箇所も多数見られました。これ等の不良部分はコーキングで補修を行います。
外壁塗装は同社のパーフェクトトップ/ND-152 茶系ベージュで行います。パーフェクトトップはラジカル制御技術により塗膜の劣化を抑制する高耐候性の塗料で紫外線や雨風等に強くシリコン系の塗料よりも長持ちします。
美観的にも程よい艶感が有り汚れにくく、色あせしにくい塗料です。株式会社 シーベースでは約6割程度の割合でこの塗料を使用しています。お客様の印象もとても良い製品です。
外壁のジョイントコーキングは全滅しており、ほとんどの箇所でひび割れや剥離が起こっていました。
窯業系のサイディング外壁にとってコーキングは生命線です。コーキングの劣化によってジョイントから雨水が侵入し、乾燥してまた雨水が侵入し・・・を繰り返しているうちに木口の部分は粉に戻ってしまったり脆くなってボロボロに崩れてしまったりするからです。また劣化が進んでしまうと新しくコーキングを打っても粉になった部分とは接着が甘くなるので剥離し易くなってしまいます。窯業系のサイディング外壁にとってコーキングは生命線です。
窓周りや外壁の入隅のコーキングは打増します。入隅というのは外壁やサッシ等の取合が凹んでいる角の部分の事で物理的にコーキングを撤去出来ない箇所になります。これ等の部分はコーキングを上から充填します。この方法を打増と言います。
外壁の縦目地はコーキングを打替ます。打替というのは古いコーキングを撤去して新たに充填し直す事です。
打替や打増はオート化学工業株式会社のオートンイクシードで外壁の目地色に合わせて行います。
バルコニーは2階と3階のそれぞれに有ります。FRP(繊維強化プラスチック)防水床は隅々までチェックしました。表面のトップコートが割れてしまっている箇所や、FRP自体が下地材と接着しておらず、かなり浮いてしまっている箇所は在りましたが、基材に問題は有りませんでした。
この部分は東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗りかえます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします
霧除はスチール製で塗装膜には劣化による変色や何か物などが当たったことによる剥がれ箇所が見られました。ここはケレンしてエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
樋も箇所によりやや変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものもやや脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
これが酷くなると強風等で歪んだ際に割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合足場代も含めると50万円前後掛かります。
この部分はジョイントをシーリングしてからケレンし、クリーンマイルドシリコン/黒色で塗りかえます。
ご近所の皆様、年末年始を挟む工事のため、暫くご迷惑をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願いします。