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上尾市のM様へ外壁塗装や付帯部分の塗装の見積説明に伺いました。ご夫婦お揃いでとても熱心に耳を傾けて頂き大変有難うございました。
M様は11月に外壁塗装が完工したMI様のご紹介です。MI様、大変有難うございました。
このような経緯で株式会社シーベースにたどり着いた事は非常に幸運だと思います。塗装業界には、残念ながら十分な説明を行わなかったり、施工管理が行き届いていなかったりする業者が少なからず存在し、結果として施工不良や認識の食い違いによるトラブルが発生してしまうケースも後を絶ちません。
専門的な分野であるがゆえに、施主側が工事内容の良し悪しを判断しにくく、誠実さと確かな技術力を兼ね備えた塗装会社を見極めることは、決して容易ではないのが現状です。
その点、実際の施工現場をご覧いただくことで、シーベースの強みは一目瞭然となります。どのような職人が、どのような意識と責任感を持って作業に取り組んでいるのかを直接確認できるだけでなく、下地処理から仕上げに至るまでの丁寧な工程や、施工前と施工後で建物が見違えるほど美しく生まれ変わる様子を実感していただけます。こうした実例を見ることは、塗装工事を検討されている方にとって非常に有益であり、業者選びの大きな判断材料になるはずです。
静かで環境の良い住宅地に立つ、築42年の和風建築で、盛り土をして地面から1メートル弱高い位置に立っていました。
とても愛嬌の有る太り気味の柴犬が人懐こく、遊んで欲しいのか前足で触ろうとするのでM様が一生懸命押さえていました。とても可愛らしかったです。
足場を組む際はカーポートの屋根のポリカーボネート製波板を取り外す必要が有ります。
大屋根(2階の屋根)は和瓦なので塗装の必要は有りません。下屋根の一部は瓦棒になっていました。瓦棒というのは軒先まで一枚の金属板(トタンや亜鉛メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板等)を縦葺きしたものを言います。
M様邸の瓦棒はトタン製で塗装膜は殆ど無くなっていました。この部分はケレンして錆や不良塗膜を落としてからエスケー化研株式会社のヤネフレッシュシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
ケレンというのは、サンドペーパーやナイロンタワシなどを用いて、劣化した素材表面や古くなった塗装膜、発生している錆、付着した汚れなどを丁寧に除去する作業のことを言います。
単に汚れを落とすだけでなく、塗装前の下地処理として、表面にあえて微細な傷を付けることもケレン作業の重要な目的の一つです。
この微細な傷が表面に施されることで、塗装膜と下地材との接触面積が増え、塗料がしっかりと密着しやすくなります。その結果、塗料の吸着力が高まり、塗膜が剥がれにくくなって、塗装の耐久性が大きく向上します。
さらに、下地が整うことで塗料が均一にのり、最終的な仕上がりも滑らかで美しい状態に塗り替えることが可能になります。
一方で、ケレン作業が不十分な場合、塗料が下地に十分密着せず、施工後比較的早い段階で塗膜の剥離が起こりやすくなります。このような不具合は、下地処理を省略したり簡略化したりする手抜き工事などで多く見られる典型的な現象です。
株式会社シーベースでは、このケレン工程を決して疎かにせず、時間と手間をかけて確実に行っています。そのため、見た目が美しく仕上がるだけでなく、塗装後も長期間にわたって品質を保ち、安心してお使いいただける塗装を行っています。
屋根下の通気格子は木製でやや歪みと劣化による変色と変質が進んでいました。この部分はケレンして木部用のシーラーで下塗をした後、同社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
シーラーは傷んだ箇所に良く染み込んで補強をし、微細なひび割れも塞ぎます。また仕上塗料との接着を良くする働きが有ります。
破風・鼻隠と垂木は木製でした。破風(はふ)というのは屋根の妻側の端にある三角形の部分を指します。雨や風の吹き込みを防ぐ実用的役割と、建物を引き立てる装飾的役割の両方を持ちます。鼻隠し(はなかくし)というのは屋根の軒先(のきさき)にある板材のことで垂木(たるき)の先端を隠すための板のことで、屋根の端部を整え、雨風の侵入を防ぎ外観をきれいに見せる仕上げ材のことです。横樋等が取り付けられている事が有ります。名前の由来は垂木の先端が「鼻」のように見えるため、それを隠す板ということです。
破風が屋根の妻側(側面)にある三角形部分に対して鼻隠は屋根の軒先部分に取り付けられる板になります。
塗装膜が縮れて剥離していました。この状態では雨水を材木が吸ってしまい、徐々に腐って来てしまいます。
この部分もケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。ケレン作業はかなり大変なものになると思います。
垂木(たるき)と母屋(もや)も木製でした。垂木というのは屋根の勾配に沿って配置され、屋根材を支える構造材のことです。一番上の棟から軒先へ斜めに掛け渡す細長い木材です。
母屋(もや)」というのは、屋根の骨組み(小屋組み)を構成する水平方向の主要な構造部材で、棟木(むなぎ)と平行に、垂木を支える役割を持ちます。
屋根の荷重を分散し、建物の安全性と寿命に直結する重要な部分で、通常は屋根裏に隠れて見えませんが、M様邸の垂木と母屋は現し構造になっていました。
これらの木部もかなり弱って来ており、一部に腐れもお見受けしました。母屋の先には銅製のキャップが釘止めされていました。
銅製のキャップは塗装出来ません。各木部はケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
軒天というのは屋根の軒先の裏側(下面)に張られる仕上げ材のことで垂木や野地板などの構造材を隠す役割をします。
現在一般的な軒天はケイ酸カルシウム板やサイディングボードが主流になっています。
M様邸の軒天(のきてん)は珍しくプリントベニヤ板製でした。表面のプリントが剥離している箇所が多数見られました。
これはとても厄介でこの上からは塗装が出来ません。塗装すると塗料が乾く際に収縮する事でこの古いプリントを引っ張って剥がれてしまうからです。
そのためプリントを剥がしてから塗装する必要が有るのですがとても手間が掛かります。当然その費用も発生します。
垂木の塗装の際に軒天を汚さぬ様に養生テープを貼りますが、この様な場合はテープを剥がす際にプリントも一緒に剥がれてしまいます。
塗装するか否かはお客様にお任せしました。ケレンしてプリント部分を剥がしてから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡかクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
外壁はモルタル製でした。モルタルというのは、セメント・砂(細骨材)・水を混ぜ合わせて作られる建築材料のことです。
壁や床の仕上げ、レンガやブロックを積むときの接着、外壁の下地など、建築のさまざまな場面で使用されています。
外壁塗装は大分傷んでいてチョーキングが発生していました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。
外壁にはあちこちひび割れの補修箇所が見られました。新たなひび割れも発生していてこの状態ですと雨水が内部へと侵入してしまいます。欠損箇所も見受けられました。
モルタルのひび割れは侮れません。細いひび割れでも毛細管現象で雨水が内部に染み込みます。
モルタルは中の鉄製のラス網に引っ掛けて塗られています。築7~8年位はモルタルが弱アルカリ性なので雨水が侵入してもラス網は錆びにくいのすが、経年劣化とともに徐々に中性化して行きます。そうするとひび割れから侵入した雨水が内部のラス網を錆びさせて膨張したり切れたりして強度が落ちてしまい、外壁の重みに耐えられずに最悪外壁が崩れたり落ちたりしてしまいます。特に亀の甲の様な形状のひび割れが有るとそのリスクは高まります。過去に何度もその様な建物を見ています。ですからひび割れを見つけた時は出来る限り早くひび割れを埋める等して補修が必要です。
また、配線が外壁から出ていましたがシーリングがされておらず雨水が進入している形跡が有りました。
ひび割れや穴あきを補修してから日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。
パーフェクトトップはラジカル制御技術により塗膜の劣化を抑制する高耐候性の塗料で紫外線や雨風等に強くシリコン系の塗料よりも長持ちします。
美観的にも程よい艶感が有り汚れにくく、色あせしにくい塗料です。株式会社 シーベースでは約6割程度の割合でこの塗料を使用しています。お客様の印象もとても良い製品です。
外壁の上部と中間辺りに水平に木製の飾り板が設置されていました。その上部にはトタンの水切も有りました。こちらも木部はかなり劣化が激しく塗装膜も荒れていました。
この部分もケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
外壁にはスチール製のダストシュートボックスが取り付けて有りました。とても珍しい事です。変色しチョーキングを起こしていました。現在はダストシュートとしてではなく物入れにしているとの事でした。
この部分はオプションにしました。塗装する場合はケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
戸袋と雨戸、霧除はスチール製でした。かなり変色が進んでおり塗装膜の剥離も見られました。錆は見られませんでした。
これ等の箇所もケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
換気フードはスチール製とアルミ製が有り、スチール製の方は塗装膜が剥離し錆が出ていました。スチール製の方のみケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
ベランダ床は塩化ビニール製のデッキ材が敷かれており、その下が瓦棒になっているため防水塗装等は必要有りません。
物干しの支柱や手摺、格子はスチール製で、塗装の剥離や錆びが見られました。ベランダの庇はポリカーボネートの波板ですが、鼻隠や垂木、軒天の塗装の際に撤去の必要が有ります。
これ等の箇所もケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
雨樋は交換した箇所が有りました。変色や変形が見られ、ジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。一部横樋が大分弱って今にも落ちそうな集水器が有りました。また、樋受け金物が抜けて横樋が落ちそうになっている箇所も有りました。
材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
これが酷くなると割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合足場代も含めると50万円前後掛かります。塩化ビニール製の配管を支える金物は大分錆びていました。
傷んで傾いている部分を防水テープで補強し、隙間を補修し、ケレンしてクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
縁台は木製ですが劣化が進んでおりかなり脆くなっている様でした。こちらは見積から除外させて頂きました。
電機メーター取付板は木製でかなり傷んでいました。プラスチック製に交換する事も可能な旨、ご説明しました。
基礎の換気口の格子はスチール製で錆が出ていました。殆ど目立たぬ所にあり、このままでも大勢に影響ないので、ここもオプションとさせて頂きました。
外構はブロックに塗装がされているのですが塗装膜は剥離していました。元々何も塗られていなかったそうですが前回の外壁塗装の際に一緒に塗ったとの事です。ブロックにそのまま塗装しても殆どの場合剥離してしまうので塗らずにそのままにしておいた方が無難です。もし、塗装する場合はモルタル等でブロックの表面を覆ってから塗装した方が良いと思います。
カーポート脇のブロックの上にはスチール製のフェンスが有りましたが、大分劣化が進み錆び汁が滴ってブロックを部分的に茶色くしていました。
この部分は日曜大工等がお好きな方はご自身で塗装する事が有るのでオプションとさせて頂きました。ご自身で塗る場合は塗装方法をご指導させて頂きます。
一通り説明が終わると、即決でご発注下さいました。大変有難うございました。改めて契約書を作成して印を頂きに伺います。宜しくお願いします。