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さいたま市北区のT様邸で樋・鼻隠し・軒天井の廻縁の塗装、外壁(明るい面・暗い面)の塗装、シャッターボックスの目荒らし・塗装が完了しました。
樋はやや変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。一般的な横樋よりもやや大きいため変形も僅かですが見られました。
材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
これが酷くなると割れてしまう事が有り交換が必要になる事が有ります。樋の交換費用は意外と掛かるもので建坪約100㎡程度のお宅の場合足場代も含めると50万円前後掛かります。
この部分はジョイント部分の隙間を補修して目荒らしした後、クリーンマイルドシリコン/白色に近いライトグレーで塗りかえが完了しました。
軒天の廻縁は通気換気見切りの付いたガルバリウム鋼板製でした。
目荒らしを行い特殊なプライマー(接着剤)を塗ってからケイ酸カルシウム板と一緒に日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/白色に近いライトグレーで塗りかえました。
外壁はモルタル製でツートンカラーで仕上げていますが、どちらもシーサンドコートが塗られていました。
モルタルというのは、セメント・砂(細骨材)・水を混ぜ合わせて作られる建築材料のことで、
壁や床の仕上げ、レンガやブロックを積むときの接着、外壁の下地など、建築のさまざまな場面で使用されています。
シーサンドコートというのは、住友林業がエスケー化研と共同開発した塗料です。これは貝殻やサンゴ、マイカ(雲母(うんも)の事で薄く層状に剥がれる性質を持つ鉱物)などの天然素材を配合した独自の吹き付け外壁材です。太陽光でキラキラ輝く高級感のある質感と、継ぎ目のない美しい仕上がりが特徴です。
比較的高耐久性・高防水性・遮熱性も兼ね備え、住友林業の注文住宅で多く採用されていますが、専門技術が必要なため施工コストは高めです。
シーサンドコートの塗りかえは気を付けないといけません。難付着性なのでうっかり普通に塗装してしまうと剥がれてしまう事が有るからです。
モルタルはひび割れし易い素材なのですが、T様邸はやや汚れている程度で良好な状態でした。
やや 変色は有りますがチョーキングも発生していませんでした。チョーキングと言うのは、別名「白亜化」とも呼ばれ、塗装表面が紫外線や熱、雨、風などの外的要因によって劣化することにより、塗料の色成分である顔料がチョーク(白墨)のように粉状になる現象です。
これは、塗膜が劣化して機能を失い、塗装表面が雨水を撥水しにくくなってしまうため雨水の吸収と乾燥を繰り返すと非常に脆くなり割れや変形を起こします。
塗装を再施行しても、表面の粉状の部分と一緒に塗膜が剥がれやすくなってしまうため塗装の持ちが悪くなって効果が持続せず、再度塗り直しが必要になる事があります。
シーベースでこの様な状態に塗装する場合は高圧洗浄で十分に劣化塗装膜を落とし下塗材をたっぷりと吸わせて下地を補強してから本塗装を行うので長持ちします。
シーサンドコートは接着の難しい塗装膜であるため、外壁塗装はエスケー化研株式会社の水性ハイブリッドシーラークリヤーで下塗の後、水性セラミシリコン艶消しで中塗と上塗を行いました。暗い面がSR-428グレー、明るい面がKN-85白色に近いライトグレーで現状と同じツートンカラーに仕上がりました。
セラミシリコンは非常に丈夫な塗料で12年から15年程度の耐久性です。見違えるように綺麗に仕上がりました。
こちらの鉄部も表面はやや塗装膜の変色が見られましたが錆等は発生していませんでした。この部分は目荒らしの後、クリーンマイルドシリコンのサッシ近似色で塗りかえました。
※3月9日から12日までの作業内容をまとめました。