さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　それにしても毎日よくまあこれ程までと思う程雨が続きます。塗装業者にとっては頭の痛い問題です。

　「9月の雨」には、今でも胸が苦しくなる思い出が有ります。１９７７年、大学を卒業して始めて就職した年の9月は連日の様に雨でした。

　空の鬱陶しさも然る事ながら、就職して半年が経ち、色々な事が見えて来た時、仕事に対して大きな疑問を持ち始めた時期でした。

　親身になってくれる上司に恵まれ、給与や休日等の条件も良いものでした。私の営業成績も入社以来常にトップクラスだったので、会社の私に対する待遇も良いものでした。

　しかし、この頃仕事に対してこれで良いのか・・・と悩み、自問自答の日々が始まりました。仕事を辞めたい・・・でも、辞めたらこんなに良い条件の会社は無いだろう・・・でも、続けられない・・・・、しかし、私が辞めたらとても良い上司に多大な迷惑が掛かってしまう・・・、私の苦悩は深くなるばかりでした。切なく苦しく、葛藤の日々が続き、精神状態はボロボロになっていました。

　そんな時、毎日何度もラジオから流れて来たのが太田裕美の「九月の雨」でした。歌謡曲にも太田裕美にも全く関心の無かった私でしたが、私の苦悩の日々に、いつしかこの「九月の雨」は心の奥底で響く曲になっていました。

　結局その3か月後に会社を辞めました。どこか遠くの見知らぬ山奥で、じっくりと自分を見つめ直し、これからの人生について考えたいと思いました。

　連日の9月の雨に、ふと若かりし苦悩の日々を思い出しました。