施工内容 | 戸建住宅の屋上シート防水にカバー工法で通気緩衝工法によるウレタン塗膜防水を行いました。 |
施工エリア | さいたま市南区 |
使用塗料 | トップコート/日本特殊塗料株式会社/プルーフロンGRトップ遮熱 |
施工期間 | 屋上防水工事のみ1週間 全工事約1ヶ月 |
施工を終えて | 屋上は工事前の状態がシート防水で、一部シートの歪みが発生していましたが、撤去の必要性が無かったため、細かな亀裂や穴を補修し、その上からカバー工法で通気緩衝工法のウレタン塗膜防水を行いました。トップコートは遮熱塗料を使用したのでさいたま市の補助金が支給されました。 |
シートの接着部分に亀裂や剥離が見られました。
ドレン周りは細かな接着箇所が多いせいか、剥離が多く見られました。
コーナーの立ち上がり部分も同様に剥離、亀裂、穴が発生していました。シート防水は接着部分の問題が発生しやすい様に思えます。
また初期の施工が良くなかったのがシートに歪みが発生していました。
高圧洗浄
苔や汚れを落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
穴の開いている箇所、接剥離箇所は避けて手作業で汚れを落としました。
プライマー塗布-パラペット部分
亀裂や剥離、穴の補修を行った後、プライマー(接着剤)を塗ります。
プライマー塗布-平場部分
既存防水シートとその上に張る通気緩衝シートとの接着を良くするためにプライマーを塗布します。
通気緩衝シート張り
内部からの湿気を逃がして、膨れを防止すために脱気等を設置しますが、そのためにこの通気緩衝シートが必要です。また既存シートと新規の防水層の間に入って地震や建物の歪みを緩衝して防水層の破断を防ぎます。
通気緩衝シート・ジョイント接着
シートのジョイント部分を専用テープで補強して完了です。
脱気塔取付準備
建物内部からの湿気を逃がすための脱気塔(排気口)の取り付け位置を決め、その部分の通気緩衝シートをカットします。
平場の中で湿気が溜まり易い位置にします。
脱気塔取付-メッシュ補強
脱気塔を接着を補強するためにメッシュシートを貼ります。
脱気塔取付-接着とシーリング
脱気塔を接着し、シーリングを行います。
脱気塔取付完了
しっかりと設置され補強されました。
パラペット部分のメッシュ補強とウレタン層形成
平場と立ち上がり部分の補強のためにメッシュシートを張り、ウレタン層を2層形成します。
ドレン廻り部分のウレタン層形成
ここも同様にウレタン層を2層形成します。
パラペットの天場と立上部分が完了
立上り部分と天場部分のウレタン層形成が完了しました。
屋上平場の防水層
ウレタン防水層をシームレスな状態で形成します。2層塗る事で厚みを増して強度を確保します。
隅々まで丁寧に均等に塗らなければなりません。職人さんの腕の見せ所です。
屋上平場のウレタン防水層が完了-1
屋上平場のウレタン防水層が完了-2
屋上平場のウレタン防水層が完了-3
天場ジョイントのシーリング準備
シーリングのために養生テープを貼ります。
天場ジョイントのシーリング
ジョイント部分の隙間をしっかりとシーリングしました。これで雨もりの心配は有りません。
天場と立上部分にトップコート
ウレタンゴムは柔らかく、紫外線等で劣化しやすいので保護をするためにトップコートを塗ります。
トップコートも2層塗って、適度な厚みをつけて強度を増します。
ドレン廻り、コーナーにトップコート
平場にトップコート
平場も同様に2層のトップコートでウレタン防水層を守ります。太陽光の反射率の高い遮熱塗料を使用しています。
パラペット天場はしっかりとシーリングされて雨水の入り込む隙は有りません。
見えない所ですが、とてもきれいな仕上がりです。
トップコートは遮熱塗料なので、僅かですが夏は涼しくなると思います。