施工内容 | 屋根/陶器瓦/釘浮補修 |
施工エリア | 上尾市 |
施工期間 | 約1カ月 |
施工を終えて |
破風・鼻隠のジョイントには隙間が発生し、雨水の侵入が見られました。
コーキングのブリードにより、外壁がべたつき汚れていました。
※ 「ブリード」は、コーキング剤に含まれる可塑剤(柔軟性を与えるための成分)が溶け出して塗料や汚れと反応して変色してしまう現象の事。
ALC(発泡軽量コンクリート)外壁には、ひび割れが数か所発生していました。
飾り板に湿気を吸って反りが見られました。
飾り板は薄い窯業系のボードなので雨水を吸って蒸発する事を繰り返しているうちに元の粉に戻ってしまいます。
そのため、下部は脆く割れていました。
高圧洗浄
屋根瓦は陶器製なので塗装はしませんが長年の汚れや苔を落としました。
樋も枯葉や泥が詰まったり、重みで横樋が歪んだりするので清掃しました。
塗装箇所は塗料の吸着が良くなる様に汚れや不良塗膜を落とします。
不良コーキングの撤去
ブリードを起こしている不良なコーキングはカッターで切れ目を入れて引き剥がします。
内部の汚れ落とし
剥し残しの無い様に、ゴミと共に撤去します。
充填
接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗布し、コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
外壁-下塗
シーラーで下塗します。細いひび割れには染み込んで塞ぎます。また仕上げ塗料の接着を良くします。
外壁-中塗
中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
外壁-上塗
美しく艶やかに仕上がりました。
軒天塗装
ケイ酸カルシウム板の軒天は建物の湿気を排出するので透湿塗料を塗ります。
元々はやや暗い色彩でしたが真っ白に塗り替えられた軒天で、お住まい全体が明るくなりました。
破風・鼻隠の隙間
破風・鼻隠のジョイントには隙間が開いていました。ここから雨水が侵入してしまいます。
破風・鼻隠の隙間に充填
高対候のシーリング剤を充填します。
破風・鼻隠の隙間補修完了
隙間を埋めたので、もう雨水の侵入は有りません。
破風・鼻隠-塗装
溶剤系のシリコン塗料で塗装しました。
飾り板-塗装
ここも、同様の工程で塗装しました。
樋-塗装
塗装する前にナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちします。
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
シャッターボックス-目荒らし
シャッターボックス-塗装
シャッターボックスはガルバリウム鋼板でした。ガルバリウムは錆びないと言われる事がありますが、それは全く傷の無い表面だけの事です。傷が付いたり切り口部分は必ず錆びて来るので塗装が必要です。
外構の飾り板-ビス穴埋め
外構の飾り板はハウスメーカーが張り替えを行いましたが留めるためにビス穴が開いていました。
パテで埋め、サンドペーパーで均しました。
外構の飾り板-プライマー塗布
上塗材の接着を良くするためにプライマー(接着剤)を塗ります。
外構の飾り板-塗装
溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
笠木-塗装
他の部分と同様に目荒らしをして溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
タイル-塗装
目地も保護したいので吹付塗装を行いました。細かい粒子になるので隅々まで塗料が行き届きます。
この塗膜はかなり硬いので汚れも雨で流れ落ちるため美しい表面が維持できます。
笠木-塗装
外構の上の笠木も同様に塗装します。
タイルも笠木も飾り板も、艶やかに輝いています。
軒天も破風・鼻隠も輝きを取り戻しました。
エントランスの空間も素敵です。
痛んでいた飾り板も張り替えられました。
外壁の淡いベージュとタイルのオレンジ色、ブルーの飾り板のコントラストがとても美しく調和しています。
落ち着いているけれども主張を持った、とても素敵な色彩がお住まいのデザインにぴったりマッチして、素晴らしい仕上がりになりました。とても良い色を組み合わせたと思います。
お気に召して頂けたことを大変嬉しく思いました。大変有難うございました。