施工内容 | 屋根/遮熱塗装 外壁/多彩模様塗装 コーキング打替 防水トップコート |
施工エリア | さいたま市北区 |
使用塗料 | 屋根/エスケー化研株式会社/クールタイトシリコン/CLR-110スレートブラック |
施工期間 | |
施工を終えて | 外壁は多彩模様塗装にしたいとのご希望でペリアートUVを使用しました。 |
屋根瓦のひび割れや板金の釘浮きが有りました。
破風・鼻隠のジョイントには隙間が発生して雨水の侵入が見られました。
野地板の頂点にも隙間が有り、ここからも雨水が侵入しています。野地板も雨水を含んだため表面が荒れています。
また、内部に侵入した雨水により湿気が抜け出ようとして軒天には黒ずみが発生しています。
外壁の縦目地もコーキングが痩せて隙間が発生し、ここからも雨水の侵入が見られます。
バルコニーの防水トップコートは経年劣化でややひび割れや剥離が見られました。
高圧洗浄
屋根の苔をしっかりと落としました。塗膜も劣化して撥水性が失われていました。シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
外壁の不良塗膜も落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
屋根-下塗
シーラーで塗装します。屋根材の補強と、中塗の接着を助けます。
釘浮補修-1
釘浮を放置すると隙間から雨水が侵入して内部の木材を腐らせてしまいます。しっかりと打ち直します。
釘浮補修-2
釘を打ち込んだだけでは再び浮いてきます。コーキング材で留める事でそれを防止できます。
屋根塗装-中塗
スレート瓦のひび割れもコーキング材で接着して補修しました。遮熱塗料で中塗を行います。
屋根塗装-上塗
中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
遮熱塗装は太陽光の反射率が高く、夏は若干涼しくなり、冷房費の節約にもなり、熱によるスレート瓦の劣化も軽減します。
破風・鼻隠-隙間補修-1
破風・鼻隠のジョイントには隙間が開いていおり、ここから雨水が侵入していました。ここを塞ぐためシーリングを行います。
傷んだコーキングを撤去して清掃し、プライマー(接着剤)を塗布します。
破風・鼻隠-隙間補修-2
隙間にシーリング材をたっぷりと充填します。
破風・鼻隠-隙間補修-3
コーキングをヘラで均し、養生テープを撤去して隙間補修は完了です。
軒天と外壁の取合シーリング-1
軒天と外壁の取合からは意外と雨水が侵入します。今回もこの部分は何も処理されていませんでした。
上記と同様にプライマー(接着剤)を塗布します。
軒天と外壁の取合シーリング-2
隙間にシーリング材をたっぷりと充填します。
軒天と外壁の取合シーリング-3
コーキングをヘラで均し、養生テープを撤去して隙間補修は完了です。
窓周りのシーリング
窓周りも雨水が侵入しやすいので同様にシーリングを行います。
外壁縦目地のシーリング
通常は外壁縦目地のコーキング打替は外壁塗装後に行います。何故かと言うと外壁塗料とコーキング材では熱による膨張収縮率が全く違うためです。夏の暑さや冬の寒さでコーキングは膨張したり収縮したりします。ところが外壁塗装の塗膜はコーキングと比べると極ごく僅かしか伸びたり縮んだりしません。そうなると塗膜が破れる事が有るからです。
しかし今回は外壁を多彩模様塗料で塗装するため後打ちではその部分が目立って美しく仕上がりません。
そこでコーキング打替の後約2週間乾燥させました。こうする事で膨張収縮量が少なくなるからです。
破風・鼻隠-目荒らし
ナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちします。
破風・鼻隠-塗装
溶剤系のシリコン塗料で塗装します。
屋根上裏のケレンと塗装
屋根上裏は雨水を吸ったり乾いたりを繰り返すため、表面が荒れたり腐ったりする事が有ります。
傷んだ箇所をケレンして落し、木部用シーラーで下塗した後溶剤系のシリコン塗料で塗装します。こうする事で雨水を弾く様になるので痛みを軽減出来ます。
軒天-塗装
カチオン系の艶消し塗料を使用しました。これは光を乱反射するので建物全体が明るくなりました。
外壁-下塗
仕上げ塗装の色彩を美しくするための最適な色彩の専用シーラーで下塗します。他にもサイディング材の補強や仕上げ塗料の接着を良くする働きが有ります。
外壁-上塗-1
この塗料は吹付塗装で行います。ローラーでは均一な状態にならないからです。そのため外壁の周りをビニールで養生し塗料が飛び散らぬ様にしました。
外壁-上塗-2
吹付塗装は塗料の粒子が微細になるので隅々まで塗料が行き渡り、均一に滑らかに塗装出来ます。
樋-目荒らし
樋-塗装
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
シャッターボックス-目荒らし
シャッターボックス-塗装
ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水面-ケレンとアセトン拭き取り
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
そして、アセトンで拭き取ります。
ベランダ防水面-下塗
FRP専用プライマーで下塗りします。これは仕上げ塗料のトップコート材との接着を良くするためです。
ベランダ防水面-仕上塗装
トップコートを2層重ね塗りします。トップコートによってFRPが保護されます。
この塗料は防塵タイプなので通常のトップコート材よりも丈夫で長持ちします。
水切-目荒らし
水切-塗装
水切はスチールでしたので、溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
白茶けていた屋根は黒光りする重厚感の有る屋根へと生まれ変わりました。遮熱塗料を使用したことで夏の室内温度は下がります。また、スレート瓦の熱による劣化も軽減されます。
破風・鼻隠の隙間も埋められ雨水の侵入も心配なくなりました。艶やかに輝いています。
軒天は艶消しで真っ白になり、お住まい全体がとても明るくなりました。
外壁は多彩模様塗装され、高級感がぐっと増しました。
お住まい全体が、まるで新築の様に美しく蘇りました。多彩模様塗装似合うお住まいです。
個性的な外壁の色彩に軒天や破風・鼻隠の白色のコントラストが上品で素晴らしい出来栄えです。
大変有難うございました。