施工エリア | さいたま市見沼区 |
使用塗料 | 屋根/平板スレート瓦 エスケー化研株式会社/溶剤系、クールタイトシリコン(遮熱塗料)/CLR―103のココナツブラウン |
施工期間 | 3週間 |
施工を終えて | 元々の色彩に近い雰囲気でコントラストを強くしたいとのご希望でしたがぴったり同じ色が無く、心配していました。 |
全体的に色褪せや汚れが有りました。
屋根板金は釘浮きが、スレート瓦にはひび割れが発生していました。また北面のスレート瓦には苔の発生が見られました。
破風・鼻隠にはひび割れやジョイント部分の隙間が見られました。
軒天と破風・鼻隠や外壁との取合部分には隙間が見られました。
外壁のジョイント部分のコーキングは痩せて隙間や穴が見られました。隙間は雨水が侵入するため木造建築には大敵です。
高圧洗浄
屋根の苔を徹底して落としました。塗膜は劣化して撥水性が失われていました。シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
外壁の不良塗膜も落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
屋根板金ジョイントの隙間補修
棟の板金にはジョイントに隙間が有りました。コーキングでシーリングを行いました。
シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
釘浮補修・頭留
釘浮を放置すると隙間から雨水が侵入して内部の木材を腐らせてしまいます。しっかりと打ち直し、再び浮いて来ない様にコーキングで留めます。
瓦のひび割れ補修
スレート瓦にはひび割れが見られました。放置すると何度も強風に煽られた際に完全に割れてしまいます。そうならぬ様にコーキングで接着しました。
屋根板金の錆止め塗装
屋根板金には錆が発生していました。ケレン(サンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り錆や傷んだ塗膜を落とす事。また微細な傷を付ける事で塗膜と基材の接触面積が大きくなり塗料の接着力が強くなって塗装が長持ちします)して錆止め塗装を行いました。
屋根-下塗
プライマーを塗布します。細かいひび割れに染み込んで屋根の補強と中塗の接着を助けます。
屋根-中塗
遮熱塗料で中塗です。遮熱塗料は太陽光の反射率が高いため、夏は室内温度の上昇を抑える事が出来ます。
自治体により助成金の対象になっている場合も有ります。シーベースでは、申請のお手伝いも無料で行いますのでお気軽にご相談下さい。
屋根-上塗
中塗と同じ塗料で塗り合計3層で仕上げる事で塗装膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
軒天-塗装
軒天と外壁との取合をシーリングし、艶消し塗料を使用しました。この塗料は光を乱反射するのでお住まい全体が明るくなりました。
屋根上裏-塗装
屋根の上裏にも雨水は当たり傷んで来ます。表面の傷んだ所をケレンして落し、溶剤系塗料で塗装する事で雨水を弾き劣化から守ります。
破風・鼻隠-ケレン
ナイロンタワシでケレンして傷んだ塗装膜を除去します。
破風・鼻隠-塗装
溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
外壁-下塗
シーラーで下塗します。サイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
外壁-中塗と上塗
仕上塗料で中塗を行います。中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
外壁-中塗
色彩の濃い方
外壁-上塗
色彩の濃い方
既存コーキング-撤去
古いコーキングにをカッターで切れ込みを入れペンチ等で剥がします。剥し残しの無いように注意しきれいに清掃します。
埃や剥し残しが有ると接着不良を起こします。汚れを徹底的に落とします。
ボンドブレーカー
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。こうする事でコーキング材が内部のジョイントハットに接着するのを防ぎ、コーキングが楽に動けることで長持ちする様になります。
プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
コーキング-充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
コーキング-均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取ります。これでコーキングの打替が完了しました。
密着したコーキングにより雨水の侵入を食い止める事が出来ます。また地震等で家が歪んだ際、力の逃げ道になって外壁が割れる事も防ぎます。
樋-目荒らし
ナイロンタワシ等で擦り汚れや表面の劣化部分を落とし微細な傷を付ける事で塗料と基材の接触面積が大きくなりしっかりと接着して塗装が長持ちする様になります。
樋-塗装
樋は塩化ビニールで出来ているため、太陽光や雨水で加水分解(紫外線と水で劣化する事)するので、塗装する事で劣化を防ぎます。溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
シャッターボックス-目荒らし
シャッターボックス-塗装
サッシの色に合わせて溶剤系のシリコン塗料を調合してサッシに近い色を作り塗装します。
バルコニーFRP(繊維強化プラスチック)防水部分-研磨
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落し接着を良くするためにアセトンで拭き取ります。
ベランダFRP防水-プライマー塗布
プライマーを塗ります。これは仕上げ塗料との接着を良くするためです。
ベランダFRP防水-トップコート
トップコートで中塗と上塗を行いました。FRPは光や水に弱いのでトップコートによってFRPが保護されます。
苔が生え、白茶けていた屋根もココナツブラウンに塗り替えられて輝いています。撥水性も格段にアップしました。板金の隙間からの雨水の侵入も無くなり瓦の下の野地板の寿命も大幅にアップします。
玄関の軒天を暗い色から艶消し白色に塗り替えたため光が乱反射してとても明るく感じます。
バルコニーもライトグレーに塗り替えられ、この中も明るくなりました。
施工前より外壁の明るい部分を白色に近付け、暗い部分の色彩がやや明るくなったため全体的にソフトな印象に変わりました。
シャッターボックスや水切もすっかりきれいになり、屋根や外壁の茶色と、破風・鼻隠、軒天の白色が調和して、美しい絶妙なコントラストが生まれました。とても良い色の組み合わせをお選びになったと思います。
まるで新築の様に美しく蘇り、お客様にお喜び頂けた事をとても嬉しく思います。大変有難うございました。