施工内容 | マンション屋上の防水シートが築25年を経過し、劣化による剥離しが起こり雨水の侵入が見られました。 不良シートを全面撤去して、ウレタン塗膜防水を通気緩衝工法で行う事になりました。 |
施工エリア | さいたま市北区 |
使用塗料 | 通気緩衝シート、メッシュ補強、脱気等設置、ドレン交換 ウレタン塗膜防水 |
施工期間 | 屋上防水のみ3週間 マンション全体で55日 |
施工を終えて | 屋上、塔屋共に笠木部分、外壁部分の防水工事を行い、平場はウレタン塗膜防水で仕上げました。 ウレタンはゴムの様に伸縮性に優れているため、基材のコンクリートが万一地震等でひび割れても、ある程度までは伸びるため雨水の侵入を防ぐ事が出来ます。 これでもう安心です。 |
上から見るとシートが剥がれている事がよくわかります。
ゴムシートの接着面が剥離して雨水の染み込みが確認できます。
鉄筋が爆裂して露出しています。
笠木の殆ど全ての箇所でひび割れが有り、雨水が侵入しています。
高圧洗浄
苔や不良塗膜を落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
既存シート剥し
古く弱ったシートを剥がします。
清掃
汚れや不良塗膜を落とし、きれいに清掃します。
ひび割れ補修、カチオン塗布
大きなひび割れをシーリング材で補修後にカチオンを塗ります。カチオンは細かいひび割れの間に浸透してひび割れを補修し、表面を均一な状態にします。
プライマー塗布
プライマー(接着剤)を塗って、基材とその上に張る通気緩衝シートとの接着を良くします。
通気緩衝シート張り
内部からの湿気を逃がして、膨れを防止すために脱気等を設置しますが、そのためにこの通気緩衝シートが必要です。また基材のコンクリート下地のと防水層の間に入って地震や建物の歪みを緩衝して防水層の破断を防ぎます。
通気緩衝シート・ジョイント接着
シートのジョイント部分を専用テープで補強します。
ウレタン防水層1層目形成
柔らかいウレタンゴム防水塗料を塗ります。
メッシュ補強
構造的に歪みに弱い部分(コーナーや架台との取合部分や脱気等、ドレン周り等)にナイロメッシュを被せまて補強します。
ウレタン防水層でメッシュ固定
ナイロメッシュで補強した部分はもう1層ウレタンを塗装して固定します。
脱気等取付
建物内部からの湿気を逃がすための排気口を4か所取り付けました。上部は傘になっており、外部から雨などは入らない構造です。
ドレン設置
雨水がここから樋に落ちて外へと排出されます。
ウレタン防水層補強
歪みに弱い、コーナーや架台との取合部分や脱気等、ドレン周り等をナイロメッシュを被せまて補強した箇所は更にウレタン層を重ねて強化します。
ウレタン防水層1層目完了
笠木から底面までシームレスな状態でウレタン層が形成されました。鮮やかな青色はプールにでも居るような錯覚を覚えます。
ウレタン防水層2層目形成-1
更にもう1層ウレタンゴム防水塗料を塗ります。2層塗る事で厚みを増して強度を確保します。
ウレタン防水層2層目形成-2
隅々まで丁寧に均等に塗って行きます。
防水トップコート-1
ウレタンゴムは柔らかく、紫外線等で劣化しやすいので保護をするためにトップコートを塗ります。
防水トップコート-2
広い面積を塗り場合は、この様な柄の長いローラーを使用します。
爆裂補修
モルタル部分の爆裂も同時に補修しておきます。
爆裂していた階段部分もすっかりきれいになりました。
ドレン周りも強化され、これで安心です。
防水工事が完了です。しっかりとしたシームレスの柔らかなウレタン層が雨から建物を守ってくれます。実にきれいな仕上がりになりました。