施工内容 | マンション 屋上防水/ウレタン塗膜防水 ベランダ防水/ウレタン塗膜防水 タイル外壁/爆裂補修、浮き補修、薬品洗浄、UVカットクリア塗装 モルタル外壁/爆裂補修、浮き補修、セラミック・シリコン塗装 コーキング/打替 通路・階段/シート防水 貯水漕/遮光塗装 |
施工エリア | さいたま市大宮区 |
施工期間 | 55日間 |
施工を終えて | 屋上のシート防水はすっかり荒れて漏水が有り、爆裂により外壁や軒天が落下している箇所も多数有りました。 一つ一つ丁寧に補修し、可能な限り汚れも落とし、すっかりきれいに蘇りました。 |
屋上の防水シートは剥離して、機能を果たしておらず各所で漏水が発生していたため、内部の鉄筋が腐食してしまいました。
漏水により内部の鉄筋が腐食膨張した結果、モルタルやタイルの剥離、落下が発生していました。
建物各所に漏水による鉄筋の腐食膨張で、コンクリートにも亀裂が発生していました。
建物各所に発生したひび割れから雨漏りし、内部のコンクリートやモルタルから溶解したカルシウム分が表面に染み出して固まっていました。
配管周りからも錆び染みが出て、外壁の美観を損なっていました。
足場設置
建物の周りに下から順に足場を組んで行き、安全対策と汚れの飛散防止にネットを張ります。
想像以上にペンキは飛びはねるものです。こうして、ご近所に迷惑がかからない様にします。
3日半で足場設置が完了しました。
高圧洗浄-1
コケや痛んだ古い塗膜をしっかり除去しないと、新しい塗料を塗っても弾かれて、早く剥がれてしまいます。そのために、高い圧力で水を掛けて取り除きます。取り切れない場合は、ナイロンタワシ、金ブラシ等で落として行きます。
高圧洗浄-2
弱ったタイル目地等も高圧で除去して行きます。
外壁タイルクリーニング
エフロ(ひび割れた屋上や外壁から雨水が侵入し、溶け出たカルシウム成分等で白く汚れる現象)や大気中の汚れが染みついていました。
薬品を使用しでこれらの汚れをきれいに落とします。
打診検査
この様な検査用ハンマーで、なぞったり、軽く叩くと、浮いている部分を発見出来ます。モルタルが浮いている箇所は軽くにぶい音がするので直ぐ判ります。
異常個所を見つけたらハンマーや金ベラで更に状況を確認し、マーキングします。
不良部分の斫り
打診検査段階で、タイルの浮きや剥がれがかなりの箇所で発生している事が分かりました。地震等が有れば、塊ごと落下するので大変危険です。
入念に危険個所を洗い出し斫りました。
タイル外壁の爆裂補修
打診検査段階で、タイルの浮きや剥がれがかなりの箇所で発生している事が分かりました。地震等が有れば、塊ごと落下するので大変危険です。
入念に危険個所を洗い出し斫りました。モルタルもタイルもしっかりと接着する様に細心の注意を払って施工しました。
ケレン・錆止め
危険個所を斫り終わると、錆びた鉄筋が姿を現します。金属ブラシ等で入念に鉄筋の錆びを丁寧に隅々まで落とします。
タイル外壁の浮き補修
打診検査でタイルの浮きを発見しました。このままでは落下してしまいます。内部にエポキシ樹脂を注入しピンで補強して空間を埋め、強力に接着して剥離を防ぎます。
屋上シート防水を通気緩衝工法でウレタン塗膜防水に
マンション屋上の防水シートが築25年を経過し、劣化による剥離しが起こり雨水の侵入が見られました。
不良シートを全面撤去して、ウレタン塗膜防水を通気緩衝工法で行う事になりました。
屋上、塔屋共に笠木部分、外壁部分の防水工事を行い、平場はウレタン塗膜防水で仕上げました。
ウレタンはゴムの様に伸縮性に優れているため、基材のコンクリートが万一地震等でひび割れても、ある程度までは伸びるため雨水の侵入を防ぐ事が出来ます。
詳細施工例-屋上シート防水を通気緩衝工法でウレタン塗膜防水に
ベランダ床ウレタン塗膜防水
ベランダは雨が入り易い所ですから、防水が重要です。痛んだ塗膜や不良モルタルを削り取り、ヒビを埋め、表面をきれいに均す為にカチオンを塗ります。カチオンはコンクリートやモルタル、防水塗料と相性が良く、しっかりとくっ付きます。
プライマー、防水用ウレタンを2層、更に防水トップコートを塗ります。つまり合計5層になりました。
地震等でコンクリートやモルタルにひび割れが発生しても、ウレタン塗膜防水は柔らかいので、表面までは影響しない為に雨水からしっかりと守られる様になります。
軒天-下地調整
ひび割れをカチオンで埋め、下地を安定させます。
軒天-中塗、上塗
更に2層塗る事で斑を無くし、厚みを持たせて強度を増し、美しく仕上げます。
外壁塗装-モルタル部の下塗
カチオンで下地を安定させたらシーラーで下塗をします。シーラーも弱ったモルタルに浸透して強化し、中塗塗料との接着も良くします。
外壁塗装-モルタル部の中塗、上塗
中塗と上塗は同じ塗料を使用します。今回は水性のセラミック・シリコン塗料を使用しました。
通常は3層塗ります。十分な厚みにして耐久性を持たせ、二重に塗る事でむらを無くし、美しく仕上げます。
タイルのクリア塗装-1層目
この塗料は溶剤系です。紫外線からタイルを保護し、弱った目地にも染み込んで補強にもなります。
タイルのクリア塗装-2層目
汚れてくすんでしまったタイルに艶が蘇り、色彩も鮮やかになります。元の輝きを取り戻し美しく蘇りました。
伸縮目地・窓回りのコーキング打替
劣化して機能を果たせなくなった伸縮目地と防水機能を失った窓回りやフード、配管周りのコーキングを高対候コーキング材で打替ます。
伸縮目地というのは、コンクリートやモルタル、タイル等が地震や温度伸縮で変形した時のための緩衝目的で入れている柔らかい目地の事です。
窓回りやフード、配管周りのコーキングは防水の目的が有り、機能していないと雨水が染み込んでしまいます。
高対候コーキング材の注入
既存のコーキングを撤去します。古いコーキングが残っていると新しいコーキングの接着が悪くなるので徹底的に残らず除去します。
基材とコーキングの接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗り、高対候のコーキングを充填します。
ヘラでコーキングを平らに均して仕上げます。
配管塗装
配管は地震等の影響か、ひび割れが有りました。接着剤で接着後、更にコーキング材で周りを覆いました。
この配管は塩化ビニールで出来ているため、加水分解(紫外線と水で劣化する事)するので、塗装する事で劣化を防ぎます。
溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
物干し金物塗装
かなり錆びが出ていましたので、ケレン(サンドペーパーやナイロンタワシで錆びを落とす作業)後、錆び止め塗装をし、溶剤系シリコン塗料で仕上げました。
ドア枠塗装
メーターボックス類の塗装
ドア枠、メーターボックス、消火栓ボックス等の鉄部もかなり錆びが出ていました。
ケレン後、錆び止め塗装をし、溶剤系シリコン塗料で仕上げました。
シャッター塗装
ロールシャッターは内部のローラーが摩耗していると巻き上げ、押し下げの際に擦れて剥がれ易いのですが、今回は塗装する事にしました。
塗装後の古いロールシャッターを上げ下げする際は丁寧にゆっくりと行えば塗装が剥げにくいと思います。
通路・階段部分のウレタン塗膜防水
この部分は、長尺シート防水を行います。両サイド、側溝、ササラ部分はウレタン塗膜防水を行います。
階段・通路のシート防水-1
階段や通路は、元々防水処理がしてありませんでした。長い年月が経ち、あちこちひび割れが目立ち、漏水個所も出てきたため長尺シートを使って防水工事を行います。
階段・通路のシート防水-2.踊り場
ひび割れにカチオンを刷り込んで埋め、表面を平らに均し、プライマー(接着剤)を塗って、基材とその上に塗るウレタンゴムとの接着を良くします。そして、柔らかいウレタンゴム防水塗料を塗ります。
ウレタンゴムは柔らかく、紫外線等で劣化しやすいので保護をするためにトップコートを塗ります。
長尺シートを正確にカットして張り終わったら、端末からの漏水を防ぐためにシールを打ち、ジョイント部分は溶接します。
貯水槽遮光塗装
貯水槽は、飲料水を貯めておく重要な設備の一つです。衛生的な観点からFRPに遮光塗装を行います。
その名の通り太陽の光を遮断して貯水槽内で、藻の繁殖を防ぎます。
駐輪場の波板屋根交換
駐輪場のトタン波板屋根が錆びてボロボロになっていました。 これをポリカーボネートに交換しました。
光を通さないトタン屋根は暗かったのですが明るくきれいになりました。
エフロの汚れもすっかりきれいになりました。
爆裂や浮きも丁寧に補修したので安心です。
伸縮目地や配管周り、フード周りのコーキングも新しくなり、しっかりと防水されました。
クリア塗装によりタイル目地が守られ、UVカット塗料なので基材そのものの寿命も長くなります。
屋上、ベランダ等、雨水の侵入が心配だった箇所もウレタン塗膜防水工事を行ったので、もう安心です。
外壁のひび割れや汚れも見違える程美しく蘇りました。階段や通路も長尺シートにより、ぐっと高級感がアップしました。
全てが輝いて見えます。大変有難うございました。