施工エリア | 上尾市 |
使用塗料 | 屋根/平板スレート瓦/エスケー化研株式会社/溶剤系、クールタイトシリコン(遮熱塗料)/CLR-103 ココナツブラウン 外壁塗潰し部分/窯業系サイディング/エスケー化研株式会社/セラミシリコン/SR-164 白に近いクリーム色 ベランダ/防水トップコート |
施工期間 | 約2週間 |
施工を終えて | 外壁の塗潰し部分は施工前より明るくし、破風・鼻隠・モール部分は暗くしました。その結果、お住まいの雰囲気が引き締まりグッと見栄えも美しくなりました。とても良い色をお選びになったと思います。 |
屋根は経年劣化で撥水性が落ち、北側はかなりコケが発生していました。
板金の釘もかなり浮いており、ジョイントにも隙間が発生し、瓦のひび割れが見られました。
野地板(屋根瓦の下の板)の裏側はやや腐れが出ていました。
破風・鼻隠のジョイントには隙間が発生し雨水の侵入痕が見受けられました。
コーキングは痩せて固くなり、剥離やひび割れが発生していました。ここから雨水が侵入している様でした。
ベランダ床防水の基材はFRP(繊維強化プラスチック)で表面のトップコートもかなり傷んで、あちこち剥離していました。
全体的には年数に妥当な劣化状態で、メンテナンスが必要な時期に来ていました。
高圧洗浄
苔や不良塗膜をしっかりと落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
屋根板金の釘浮補修-打込
屋根は板金の釘は10年もすればどこのお宅でも必ず釘浮が見られます。放置すると僅かな隙間から雨水が侵入して内部の貫板を腐らせます。
屋根板金の釘浮補修-頭留
折角釘を打ち込んでも時間が経つと再び浮いて来ます。そうならぬ様にコーキングで頭留を行います。
屋根板金のジョイントシーリング
この部分はシーリングが弱ると雨もりし易い箇所です。しっかりとコーキングで埋めます。
屋根瓦の割れ補修
スレート屋根瓦は経年劣化で脆くなるため、強風で煽られたりしてひび割れが発生します。
放置するとどんどん割れが大きくなり、欠損の原因にもなりますからコーキングで接着して補修しました。
屋根の下塗
プライマーで下塗します。染み込むため屋根の補強と、中塗の接着を助けます。
屋根塗装-中塗
高遮熱塗料で中塗を行います。中塗と上塗は同じ塗料を使います。
屋根塗装-上塗
合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
鼻隠やモール-隙間補修と塗装
鼻隠のジョイントやモールには隙間が開いていました。ここから雨水が侵入してしまうので高対候のシーリング剤で塞ぎます。
その後溶剤系シリコンで塗装します。
軒天塗装
軒天は建物の湿気を排出するので、透湿塗料を塗ります。真っ白に塗り替えられた軒天で、建物全体が明るくなりました。
外壁-下塗
シーラーで下塗します。サイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
外壁-中塗
この部分は単色で塗り替えます。
外壁-上塗
中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
外壁意匠部分-クリア塗装1層目
サイディングの模様がきれいな箇所は柄の美しさを失わぬ様に透明な塗料を使用します。
長年の紫外線や雨水により、外壁は艶を無くし、撥水性も低下していました。この塗料を塗る事で元の輝きを蘇らせる事が出来ます。
外壁意匠部分-クリア塗装2層目
この塗料は紫外線をカットし、撥水性を高めるために外壁の寿命を長持ちさせてくれます。また汚れが付きにくく、カビや藻の発生も防いでくれます。
細かい所はハケや小さなローラーを使用して、隅々まで丁寧に塗装して行きます。2層塗って厚みを持たせて強度を増します。
樋-目荒らし
塗装する前にナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちします。
樋-塗装
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
換気フード-目荒らし
換気フード-塗装
シャッターBOX-目荒らし
シャッターBOX-塗装
換気フードやシャッターBOXはスチール製でした。樋同様に目荒らしをしてから溶剤系シリコン塗料で塗装します。
既存コーキングの撤去
外壁の縦目地コーキングは打替が必要です。カッターで切れ目を入れて引き剥がします。
コーキングが経年劣化で痩せてくると、ひび割れや剥離が発生します。すると、その部分から雨水が侵入するために内部の木部を腐らせたり、サイディングに染み込んで反りが発生したりします。
コーキングの上から塗装すると、コーキング剤と外壁塗料は膨張率の違いから破れる事が有ります。シーベースでは外壁塗装の後、コーキングを打替る様にお勧めしています。
コーキングの施工例-1 >>
コーキングの施工例-2 >>
ボンドブレーカー貼り
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。
ボンドブレーカーはコーキングを弾く性質が有るため、外壁のジョイント面のみで接着する事でコーキング材が内部に引っ張られる事を防ぎ、結果的に長持ちするのです。
プライマー塗布
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取ります。
ベランダFRP防水-不良劣化塗膜撤去とプライマー
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
アセトンで拭き取り、プライマーを塗ります。これは仕上げ塗料との接着を良くするためです。
ベランダFRP防水-トップコート
トップコートを2層重ね塗りします。FRPは紫外線や水に弱いためトップコートによってFRPが保護されます。
水切の塗装
塀-塗装
外壁の塗潰し部分同様、同じ塗料で下塗、中塗、上塗の3層で仕上げます。
外壁色と統一した事で、お住まい全体が落ち着きました。
傷んでいた鼻隠やモールも美しく塗り替えられました。色彩を濃い色に変更した事でお住まいがグッと引き締まりました。
軒天は真白く塗りかえたため、全体が明るく感じます。
ベランダもトップコートも美しく塗り替えられて、ベランダ内も明るくなり、強度も保てるようになりました。
塀の色彩を外壁の塗潰し部分と統一した事で、落ち着いた上品な雰囲気に変わりました。
3種類の外壁材と飾りモールに3種類の塗料を使用しましたが絶妙なコントラストでとてもきれいに調和しています。
今回も、まるで新築の様に美しく蘇りました。長い間ご不便をお掛けしました。
お客様に喜んで頂けた事をとても嬉しく感じました。大変有難うございました。