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蓮田市のI様邸で外壁塗装とコーキング打替、ベランダFRP(繊維強化プラスチック)防水トップコートが完工しました。
塗装と防水の工程は先週中に完了し、予備日を経て18日に足場が撤去されました。
足場が撤去されると、まるで新築かと思う程美しく蘇ったお住まいが姿を現しました。
屋根は陶器瓦なので塗装は必要無いのですがビスの浮きを補修し、全てコーキング材で頭留を行いました。これで釘浮き部分からの雨水の侵入は無くなりました。
破風・鼻隠やモールは殆ど塗膜が無くなりジョイント部分の隙間からも雨水が侵入して軒天には黒ずんだ雨もり染みが見られました。
破風・鼻隠やモールは、これらの隙間を補修後にエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで濃い茶色に塗り替えました。これでここからの雨水の侵入も心配なくなりました。
軒天は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡで艶消しの白色に塗り替えました。真っ白く塗り替えられて光の反射でお住まい全体がとても明るくなりました。
外壁は2階が単色で、1階が意匠の2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で表面はチョーキングが発生し、意匠サイディングは変色していました。この部分は高圧洗浄の際にブラシで変色部分を落としました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。そのため僅かですが外壁に反りが見られました。
反ってしまったサイディングには注意が必要です。無理にビス留めしてしまうとそこから30㎝前後の所からひび割れが発生するからです。
窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入により湿気で無塗装部分は膨張します。これが反りの原因です。
また怖いのは表面の塗装膜も経年劣化により弱ると雨水が染み込みます。雨水の侵入と乾燥を繰り返したため元の粉に戻ってしまう事です。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
外壁の2階、単色部分は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-010 白に近いライトグレーで塗り替えました。ライトグレーと言っても殆ど白く見えます。
外壁1階の模様がきれいなサイディングは斑に色褪せしていましたが、日本ペイント株式会社のUVプロテクトクリア(透明な塗料)で塗り替えると塗料が染み込んで元の色彩が戻ってきます。そのため現状のデザインや雰囲気を壊すことなく塗り替えられました。
コーキングも劣化が激しくひび割れが発生し雨水が侵入していました。全てオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行い、もう隙間は有りません。ここからの雨もりも心配なくなりました。
ベランダ防水はトップコートが荒れていましたが、基材のFRP(繊維強化プラスチック)はダメージが少ないためライトグレーのトップコートで塗り替えました。 ベランダの床も光輝いてベランダ内もとても明るくなりました。
1階と2階のコントラストがとてもきれいで、破風・鼻隠やモール、樋がこげ茶色になったことでお住まいがきりっと引き締まりました。実に美しい出来栄えです。
長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。