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さいたま市緑区のM様より屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
早速現状調査に伺いました。緑の豊かな環境の良い新興住宅地の中に建つ築12年のお住まいで初回の塗装工事です。
屋根瓦はアスファルトシングルなので塗装は行いませんが屋根板金の釘浮や突き合わせ部分のシーリングの劣化、板金や雪止めの塗膜劣化が激しいので補修が必要です。
アスファルトシングルというのは、ゴムやガラス繊維にアスファルトをコーティングし、彩色焼成砂を圧着したものです。防水性や耐候性、耐久性は瓦やスレートに比べて劣りますが費用は安く、柔らかく色彩も豊富です。
塗装しても剥離し易いので一般的には定期的に葺き替えます。葺替のサイクルはメーカーにより10年から20年程度になります。ですので家を建てる時のコストを抑える事が出来ますが、その後のメンテナンス費用は大きくなります。
破風・鼻隠やモールには隙間が有り、そこから雨水が侵入しているため突き合わせ部分は荒れている箇所が有りました。そのため軒天にも雨シミやひび割れが見られました。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。片方は単色で、もう片方は意匠サイディングでした。塗膜はかなり弱って雨を弾かなくなっており、特に単色の方は汚れが染み付いていました。またひび割れ箇所やコーナーは脆く崩れも見受けられました。
窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまうので定期的なメンテナンスは欠かせません。
ベランダFRP(繊維強化プラスチック)防水はトップコートが傷んでいました。笠木はアルミ部分とスチール部分が有りました。築年数から見ると劣化が進んでいる様にお見受けしました。
見積作成に10日前後頂きたいと思います。宜しくお願いします。