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伊奈町のK様邸で屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水トップコートが着工しました。
緑豊かな新興住宅地の中に建つ洒落たデザインで築11年、初めての塗装工事です。一昨日足場を設置し、昨日は高圧洗浄を行いました。2日続けて煩くなりご近所の皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。本日より静かな作業になります。
主な工事内容は以下の通りです。
屋根は平板スレートとガルバリウムの瓦棒で構成されていました。屋根板金の釘浮やスレート瓦のひび割れ等を補修してエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン CLR-106 グレーで塗り替えを行います。これは遮熱塗料でこの色は太陽光の反射率が70~80%なので僅かですが夏涼しくなり、また、基材も熱の影響が減るため寿命が延びます。
通常、屋根の色は黒か濃い茶色が一般的なのですがK様邸の屋根は外から殆ど見えないために太陽光の反射率の高い色を選ばれました。
破風・鼻隠はジョイント部分の隙間をシーリング材で補修しエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで現状色に近い、白に近いライトグレーで塗り替えを行います。
軒天には雨もり染みが見られました。ここは日本ペイント株式会社のケンエースGⅡの艶消し白色で塗り替えます。丈夫で接着力も強い塗料です。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で何か所かひび割れや崩れが有り、塗装面は色褪せが酷くチョーキングも発生していました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。そのため僅かですが外壁に反りが見られました。
この様な場合は注意が必要です。無理にビス留めしてしまうとそこから30㎝前後の所からひび割れが発生するからです。
窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入により湿気で無塗装部分は膨張します。これが反りの原因です。
また怖いのは表面の塗装膜も経年劣化により弱ると雨水が染み込みます。雨水の侵入と乾燥を繰り返したため元の粉に戻ってしまう事です。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
片方は模様がきれいなので日本ペイント株式会社のUVプロテクトクリア(透明な塗料)で現状デザインを生かす様に塗り替えます。もう一方は同社のパーフェクトトップ ND-013 ダークグレーで塗り潰します。
コーキングは劣化が激しく穴開きや剥離箇所が有りましたので、オート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行います。
ベランダ防水はトップコートがかなり荒れて基材のFRP(繊維強化プラスチック)からガラス繊維が露出していましたが、何とかトップコートの塗り替えだけで済みそうです。丈夫なトップコートにしたいとのご希望ですので東日本塗料株式会社のAUコートで塗り替えます。この塗料は駐車場等でも使用している丈夫な塗料です。
暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。
※ 9月7日と8日の作業内容をまとめました。