施工内容 | 屋根の遮熱塗装、外壁の多重多色塗装、コーキング打替、ベランダ防水 |
施工エリア | さいたま市緑 |
使用塗料 | 屋根/エスケー化研株式会社/クールタイトシリコン CLR-147 スノーホワイト |
施工期間 | 約1か月 |
施工を終えて | 外壁はひび割れや退色で痛みが見えました。 |
屋根瓦のひび割れや板金の釘浮きが有りました。
破風・鼻隠、モールにのジョイントには隙間が発生して雨水の侵入が見られました。
モールは雨水を吸い、乾燥を繰り返したため、脆く崩れていました。
外壁には多数のひびが見られました。
外壁の割れも有りました。
高圧洗浄
屋根の苔をしっかりと落としました。塗膜も劣化して撥水性が失われていました。シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
外壁の不良塗膜も落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
釘浮補修-1
釘浮を放置すると隙間から雨水が侵入して内部の木材を腐らせてしまいます。しっかりと打ち直します。
釘浮補修-2
釘を打ち込んだだけでは再び浮いてきます。コーキング材で留める事でそれを防止できます。
屋根板金ジョイントのコーキング-1
コーキングが劣化して雨水が侵入していました。
屋根板金ジョイントのコーキング-2
屋根板金の突き合わせ部分は雨もりし易い箇所なので、コーキングでシーリングを行いました。
瓦のひび割れ補修
かなり割れやひびが発生していました。コーキング材で接着しました。
屋根-下塗
シーラーで塗装します。屋根材の補強と、中塗の接着を助けます。
屋根塗装-中塗と上塗
遮熱塗料で中塗と上塗を行います。中塗と上塗は同じ塗料を使います。
合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
遮熱塗装は太陽光の反射率が高く、夏は若干涼しくなり、冷房費の節約にもなり、熱によるスレート瓦の劣化も軽減します。
E様邸は3階建てで下から屋根が見えないため白色を使用しました。この色は日射反射率が80%以上になりますから遮熱効果はかなり大きくなります。
外壁ひび割れ補修
大きなひび割れはコーキング材で接着し、刷毛でぼかして補修痕が目立たぬ様にしました。細いひび割れはシーラーを染み込ませて補修しました。
外壁-下塗
シーラーで下塗します。サイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
破風・鼻隠-隙間補修
破風・鼻隠のジョイントには隙間が開いていました。また、一部ひび割れていました。
ここから雨水の侵入を防ぐために高対候のシーリング剤で塞ぎます。
軒天-塗装
艶消し塗料を使用しました。これは光を乱反射するので建物全体が明るくなりました。
外壁-中塗
中塗は目地色の塗料で2層塗ります。ムラを無くし美しく仕上げます。
外壁-上塗
上塗は表面になる色の塗料で2層塗ります。これもムラを無くして美しく仕上げるためです。
合計5層仕上げになるため塗装膜は厚みが出て3層仕上げに比べ、かなり長持ちします。
樋-目荒らし
ナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちします。
破風・鼻隠-目荒らし
樋-塗装
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
破風・鼻隠-塗装
溶剤系のシリコン塗料で塗装します。
霧除-目荒らし
霧除-塗装
水切-目荒らし
水切-塗装
シャッターボックス-目荒らし
シャッターボックス-塗装
ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水面-ケレンとアセトン拭き取り
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
そして、アセトンで拭き取ります。
ベランダ防水面-下塗
FRP専用プライマーで下塗りします。これは仕上げ塗料との接着を良くするためです
ベランダ防水面-仕上塗装
トップコートを2層重ね塗りします。トップコートによってFRPが保護されます。
モール上部-シーリング
この部分は雨水が入りやすく、セメント板が荒れやすい箇所なのでコーキングでシーリングを行います。
外壁-既存コーキング撤去
外壁塗装後に傷んだコーキングを撤去します。
コーキングの上から塗装すると、コーキング剤と外壁塗料は膨張率の違いから破れる事が有ります。シーベースでは外壁塗装の後、コーキングを打替る様にお勧めしています。
外壁-コーキング打替
外壁と近似色のコーキング材を使用します。コーキングが経年劣化で痩せてくると、ひび割れや剥離が発生します。すると、その部分から雨水が侵入するために内部の木部を腐らせたり、サイディングに染み込んで反りが発生したりします。
屋根は遮熱塗料を使用し更に日射反射率の高い白色にしたことで夏の室内温度は下がります。
また、スレート瓦の熱による劣化も軽減されます。
外壁は多重多色塗装にしたことで立体感と高級感が醸し出されました。また5層仕上げになったことで外壁材も劣化しにくくなります。
ベランダ床FRP防水のトップコートはライトグレーに塗りかえられ明るく輝いています。
駐車場内も軒天が真っ白になりとても明るくなりました。
お住まい全体が、まるで新築の様に美しく蘇りました。多重多色塗装がぴったりとマッチする素敵な色彩を選ばれたと思います。上品かつ、個性を主張をした色彩は素晴らしい出来栄えです。
大変有難うございました。