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ハウスメーカーP社の社長I様からのご紹介で、さいたま市浦和区のEビルで屋上防水や外壁塗装、シーリング、爆裂補修等、大規模修繕が17日に着工しました。社長I様からのご紹介はこれで6件目になります。大変有難うございました。
17日に足場を設置し、その後高圧洗浄やタイルの打診検査、屋上屋根部分のリベースを行いました。
中山道沿いの好立地に立つ築42年の物件で2回目の工事になります。前回のメンテナンスから既に23年が経過しており、各所に傷みが見えました。
驚いたことに敷地と隣地の隙間が西面は15cm、東面は20cm程度しか無いため足場を組む場合コの字型にしか組めない事や、人が入れず足場の組めない西面をどうするのかが問題でしたが、屋上から吊り下げ式で対応する事にしました。
17日の初日は足場の設置です。かなり狭く細身の職人がかろうじて入り込んでくみ上げました。
翌18日は高圧洗浄を行いました。高圧洗浄は、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
今回、ALC部分に亀裂や欠損箇所が有ったため高圧水が掛からぬ様に細心の注意を払いながら行いました。
また、油汚れやコーキングのブリードによる汚れは薬品を使用して手作業できれいに落としました。
19日は屋根のアスファルトシングル部分にリベースを塗布しました。リベースというのはアスファルト系下地活性材です。
この部分は田島ルーフィング株式会社のポリマリット、改質アスファルトシート防水トーチ工法で行います。これは改質アスファルトシートの裏面にコーティングされたアスファルトをトーチバーナーで炙りながら貼り付ける工法です。
塔屋や屋上はシート防水になっていました。下地から剥離している箇所が多々有りました。部分的に切開し補修後にAGCポリマー建材株式会社のサラセーヌでウレタン塗膜防水を行います。ウレタン塗膜防水は継ぎ目の無いシームレスな防水層を形成するので地震等で多少の歪みが起こっても割れたり剥がれたりする心配が有りません。
外壁はALCに一部は鋼板が張られ、一部は磁気タイル張り、一部はALC外壁になっていました。ALCは穴やひび割れが何か所か見られました。
19日にはタイルの打診検査とマーキングも行いました。打診検査は棒の先に小さな鉄玉の付いた打診用のハンマーで軽くタイル外壁をなぞると音の変化を感じます。固く響く箇所はタイルが下地に接着しており、スカスカと軽い音のする箇所は下地からタイルが離れているため剥離などの危険が有ります。こうして危険個所を洗い出す作業が打診検査です。ひび割れや欠損部分も全て洗い出しました。
外壁の鋼板部分はエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで塗装し、磁気タイル張り部分は浮き部分のタイルの張替と目地補修をした後、同社のタイルセラクリーンで外壁塗装を行います。これは浸透性に優れており目地部の高い吸水防止効果が有り、水蒸気透過性にも優れているので湿気は外へ逃がします。耐久性や超低汚染性にも優れた塗料です。
コーキングはブリード(コーキング材の中に柔軟性与えるための添加物質が入っており雨水等によって溶解し表面ににじみ出る現象の事。べたついて汚れが付着しやすくなる。)を起こしているため汚れが目立ち、ひび割れや隙間も多数有りました。ALC外壁のジョイント部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打増し、それ以外は打替ます。
天候にも恵まれた順調なスタートです。暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。
※ 11月17日から19日までの作業内容をまとめました。