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さいたま市南区のH様に外壁塗装の見積説明伺いました。ご夫婦お揃いで熱心にお聞き下さり変有難うございました。H様はハウスメーカーP社の社長I様からのご紹介です。I様からのご紹介はこれで7件目になります。I様大変有難うございました。
静かな環境の良い住宅地の建つ洒落たデザインの3階建てで未だ築8年弱でした。
H様は既に何社か見積を取られていました。見せて下さいましたが内容がかなりでたらめで呆れてしまいました。
屋根はガルバリウム鋼板製で殆ど問題は有りませんが、笠木のビスが錆びているためケレンして錆止めし塗装するかビスをステンレスに交換する様にお勧めしました。
外壁はモルタルにジョリパットの吹付塗装でした。外壁の表面側は目立ったひび割れは見当たりませんでしたがパラペット内側は何か所かひび割れが発生していました。これはモルタルの厚さや、建物の揺れや歪が原因と思われます。
ひび割れは注意が必要です。僅かなひびでも毛細管現象で以外と内部まで雨水が侵入します。
モルタルを形成してから初期の内はアルカリ性なのでモルタルを引っ掛けているラス網は錆びにくいのですが、7~8年すると徐々にアルカリが抜けて中性化して行くため雨水が侵入するとラス網が錆びて切れたり、膨張してモルタルを砕いたりして強度が落ちてしまい、最悪の場合モルタルが剥落する事が有ります。ですからひびは早めに補修が必要です。
僅かに外壁か赤茶色の錆汁が滲み出ていました。これは内部の鉄が錆びたものではなく、吹付塗装時に微細な鉄が混ざってしまい、それが錆びたものなので強度的には何の問題も有りませんでした。
外壁塗装を現状に近い仕上がりにするにはアイカ工業株式会社のジョリパットフレッシュで、また汚れが着きにくくするには日本ペイント株式会社のパーフェクトトップをお勧めしました。
ジョリパットは独特な艶消しで高級感が有り、パーフェクトトップは艶有なので汚れにくい性質が有ります。ジョリパットは固くパーフェクトトップは微弾性なのでひび割れには後者が強い等一長一短が有るためメリットデメリットについても詳しく説明しました。
窓周りにはかなり汚れの酷い箇所が有りました。これはシーリング(雨水が侵入し易い箇所をコーキングで隙間を塞ぐこと)の際に使用したコーキング材がブリードを起こしたためです。ブリードというのは、コーキング材の中に柔軟性与えるための添加物質が入っているのですが、それが雨水等によって溶解し表面ににじみ出る現象の事です。べたついて汚れが付着しやすくなります。
この部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでのシーリングをお勧めしました。
ベランダのFRP(繊維強化プラスチック)防水部分はトップコートにやや劣化が有るものの異常は有りませんでした。FRP自体は水や光に弱いためそれを保護するのがトップコートです。
この部分は東日本塗料株式会社のAUでの塗り替えをお勧めしました。これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫です。
築8年弱と築浅ですが若干傷みも見られます。出来ればメンテナンスをしておいた方が安心ですがご判断はお任せします。