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上尾市のI様邸で外壁塗装の前のシーリングが完了しました。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
通常、窓周りや入隅等の物理的に古いコーキングが撤去出来ない箇所のコーキング充填は外壁塗装の前でも後でも構わないのですが外壁の縦目地は充填量が多いため外壁塗装の後にコーキングを打替ます。
ところが今回の外壁塗装で使用するのは5分艶で色は特注色なため、それに合うシーリング材が有りません。そこでお客様と相談の上、外壁の縦目地も塗装前に充填する事にしました。
この場合塗装前にコーキングの乾燥を十分に行う必要が有るため施工の初期段階に打替を行いました。
コーキングの打替は以下の様に行いました。
1.撤去
古いコーキングにカッターで切れ込みを入れ、ペンチ等で剥がします。剥し残しの無い様に注意します。
2.清掃
埃や剥し残しが有ると接着不良を起こします。汚れや古いコーキングの残りを徹底的に落とします。
3.養生
プライマーやコーキング材で外壁を汚さぬ様にテープを貼って養生します。
4.プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
5.ボンドブレーカー
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。ボンドブレーカーは薄いテープでコーキングを弾く(接着しない)性質が有ります。これでコーキング材がこの部分に接着する事を防ぎ、外壁サイディングのみを接着させる事で地震等、家が歪んだ際に柔らかいコーキングが動ける範囲を広くしてやります。その結果亀裂や剥離を防ぎ結果的に長持ちするのです。
外壁が厚く溝が深い場合はバックアップ材を入れます。バックアップ材はコーキングを弾くので、この場合はボンドブレーカーを入れません。
6.充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
7.均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取り除きます。
8.養生撤去
テープを剥がして完了です。
使用したのはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントです。
※ 5月13日から昨日16日までの作業内容をまとめました。