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さいたま市桜区のT様邸で屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水トップコートが着工しました。住宅地の中で築21年のお住まいで初めての塗装工事です。
本日初日は足場設置です。半端な霧雨の中での着工になりました。南面はお隣の軒や樋とぶつかってしまう箇所が有るため、1階と2階部分に分けて組み上げる事にしました。
水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら組んで行くので真っ直ぐに、とてもきれいに組み上がりました。約5時間で完了しました。
資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ました。ご近所には大変ご迷惑をお掛けしまし申し訳ございませんでした。
主な工事内容は以下の通りです。
屋根は平板スレートで、塗膜は弱り北側はコケの発生も有りました。屋根板金の釘浮も何箇所か見つかりました。釘浮を補修し、エスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコンで塗り替えます。この塗料は遮熱タイプなので地球温暖化対策としてさいたま市から補助金が受けられます。
遮熱塗料は太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれますので真夏には良いと思います。
破風・鼻隠には若干隙間が有り雨水が侵入していました。隙間補修後にエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで塗り替えます。
軒天も痛みが見え雨染みも何箇所か有りました。剥がれ落ちている箇所は釘で留め直せればよいのですが、出来ない場合は薄いベニヤを張り、日本ペイント株式会社の透湿性の高いケンエースでの塗り替えます。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で表面が荒れて殆ど撥水していませんでした。
また外壁には反りが見られました。この様な場合は注意が必要です。無理にビス留してしまうとそこから30㎝前後の所からひび割れが発生するからです。
窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入により湿気で無塗装部分は膨張します。これが反りの原因です。
また怖いのは表面の塗装膜も経年劣化により弱ると雨水が染み込みます。雨水の侵入と乾燥を繰り返したため元の粉に戻ってしまう事です。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。2階部分と1階部分を其々エスケー化研株式会社のセラミシリコンで塗り替えます。
コーキングも劣化が激しく剥離やひび割れが発生し雨水が侵入していました。オート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替を行います。
ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水はトップコートが荒れていましたが、基材はダメージが少ないためトップコートの塗り替えだけ行います。
暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。