さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　上尾市のI様邸で屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替が着工しました。I様邸は静かな環境の良い住宅地で築１０年のお住まいです。比較的状態は良い方で初めての塗装工事です。
　昨日足場の設置が完了し、本日は高圧洗浄を行いました。２日間煩くなりましてご近所の皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。
　高圧洗浄の前にブロックに染み出ているエフロレッセンスを落としました。エフロレッセンスというのは白華現象とも言います。コンクリートやモルタル中のカルシウムが、浸入した雨水に溶けて目地やクラックから溶け出し、炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムになった物の事です。幸いブラッシングできれいに落とす事が出来ました。
　屋根はスレート瓦で棟板金の釘浮きや、竣工時の釘の打ち損じの穴が空いたままになっていました。瓦のひび割れも見受けられましたので、これ等を補修した後でエスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコン　CＬＲ-145　ブルーブラックで塗り替えます。この色をお選びになる方は珍しいですが、洒落た色彩です。
　これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれますので夏は多少楽になると思います。この塗料を使用すると自治体によっては補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
　破風・鼻隠の破風・鼻隠のジョイントは全て隙間が有り雨水が侵入していました。また部分的に塗膜が剥離しているのでしっかりとケレンして塗料が接着する様にします。ジョイントの隙間をシーリング(コーキング等で雨水が侵入しない様に塞ぐ事)した後、エスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン　黒色で塗り替えます。
　軒天には染み痕や塗装膜の接着が弱いのか所々剥離していました。剥離部分は丁寧にケレンして落し、軒天も隙間を補修して日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ　艶消し白色で塗り替えます。
　外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で単色部分と、意匠サイディングが組み合わされていました。僅かに反りの発生している箇所が見受けられました。
　単色部分は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ　ＮＤ-503　白色に近いクリーム色で、意匠部分は同社のUVプロテクトクリア(透明な塗料)で現状デザインを生かす様に塗り替えます。
　コーキングはひび割れや穴開き、剥離等は殆ど無くが比較的良い状態ではありますが固くなって縮んでおり寿命が来ていました。ここから雨水の侵入が起こりやすくなるのでオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行います。
　ベランダは塩化ビニールのシート防水でした。剥離等の問題は有りませんでしたので、今回は高圧洗浄のみ行います。念のため排水溝周りはシーリングしようと思います。
　暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。
※ 工事の概略と７月２８日と２９日の作業内容をまとめました。