さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　伊奈町のH様へ屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替の見積説明に伺いました。緑が豊かで静かな環境の良い新興住宅地に建つ築１０年のお住まいです。ご夫婦ご一緒に熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
　屋根はスレート瓦で塗膜が劣化し撥水力が弱くなっていました。屋根板金の突き合わせ部分は穴が空き雨水が侵入していると思われます。また屋根の棟板金の釘浮きや釘抜けも見られました。
　問題点は屋根のケラバ部分がスレート瓦を包んでいないため雨がもろに屋根瓦の下へと流れ込んでいる事です。これですと普通の雨なら問題無いのですが大雨の時には下の水切から溢れた雨水が内側のアスファルトルーフ(防水紙)に流れ出てしまいます。
　アスファルトルーフは防水紙とは言っていますが屋根の熱で徐々にアスファルトが蒸発し、7～8年も経てば殆ど撥水しなくなって新聞紙の様になってしまい、その下の野地板まで雨が染み込んで腐って来ます。
　これ等全てを補修してエスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコンでの塗り替えをお勧めしました。
　この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材のダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。地域にもよりますが補助金を出してくれる自治体も有りますのでお住まいの自治体にご確認頂く事をお勧めします。
　破風・鼻隠はセメント板で隙間から雨水が侵入しているため軒天は湿気で黒ずんでいました。
　夫々隙間を補修して破風・鼻隠はエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンで、軒天は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗り替えをお勧めしました。
　外壁は２種類の窯業系意匠サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。両方とも外壁の厚みが１０㎜も無いためひび割れが多数発生しており残念な事に、せっかくきれいな意匠外壁なのにやたらと補修痕が目立つためクリア塗装では美しい仕上がりにならない事です。
　日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでツートンカラーに塗り分けをする方法と、多重多色塗装にする方法の２種類をお勧めしました。
　多重多色塗装というのは下塗が1層、中塗が2層、上塗が1層(状況により2層)で行います。中塗と上塗の色を変える事により外壁の凹凸によって色彩が変わるため立体感が生まれます。色彩の組み合わせを間違えると野暮ったく、安っぽくなってしまいます。そうならぬ様に色選びには細心の注意が必要です。
シーベースの施工では微妙なグラデーションがとてもきれいに仕上げられます。これはセンスの問題だと思います。お客様へは的確にアドバイスさせて頂きますので失敗は有りません。
　外壁の縦目地や窓周りのコーキングは全滅状態で大分雨水が侵入していると思われます。何か所か反り返りが有りました。原因は湿気です。外壁表面はプリントされていますが側面や裏面は無塗装です。そのため湿気で内側が膨張するために反ってしまうのです。また雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻って行きます。そのためかなり脆くなっている部分も見受けられました。これ等の箇所はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替をお勧めしました。
　ベランダは最近トップコートを行っていたため問題は有りませんでした。まだこれから何社か見積が出て来るそうです。金額が安い・・・と、いう事に惑わされずきちんとした施工をする塗装業者をお選び頂きたいと思います。