さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　さいたま市南区、N様の賃貸物件で屋根塗装と外壁塗装、雨もり補修が着工しました。１７日に足場を設置し、昨日は高圧洗浄を行いました。足場の設置に際してはお隣様や、隣接する賃貸マンションの敷地をお借りする等しましたが、どちら様もとても快くご協力頂けまして感謝申し上げます。
　N様は今年の３月にご自宅の外壁塗装や屋上とベランダのウレタン塗膜防水工事をお請けしたリピーターのお客様です。今回は所有している築２７年の戸建賃貸物件の２回目のメンテナンスです。
　屋根はスレート瓦で困った事にケラバ部分でスレート瓦が降り包みに包まれていませんでした。普通の雨なら問題無いかも知れませんが大雨の時には下の水切から溢れた雨水が内側のアスファルトルーフ(防水紙)に流れ出てしまいます。アスファルトルーフは防水紙とは言っていますが屋根の熱で徐々にアスファルトが蒸発し、7～8年も経てば殆ど撥水しなくなり、その下の野地板まで雨が染みて野地板が腐って来ます。
　現時点で屋根の葺替や降り棟包みをやり直すのも大きな費用が掛かり現実的では有りません。そこで瓦とケラバの取合部分にシーリングで雨水の侵入を防ぐ事にしました。
　スレート瓦も表面の撥水膜は無くなって全体的に大分苔が見受けられました。ひび割れも大分あちこち進行していました。また瓦と瓦の隙間から苔の出方を見ると、内部の野地板は既に腐り始めていると思いますが、今回きちんと施工する事で雨水の侵入を止め、今まで溜まった湿気も熱で蒸発して腐りの進行を止められます。
　屋根板金は大分に錆が出ておりケレンすると穴が空く箇所が有りそうでした。棟板金もめくれており、このままですと強風で飛ばされてしまう危険が有ります。釘浮きも見られました。屋根板金の突き合わせ部分は穴が空き雨水が侵入していると思われます。
　これ等の不良個所を全て補修してエスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコンCLR-１０８　アイビーブラウンで塗り替えます。これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材のダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。
　破風・鼻隠と軒天、外壁は一体型のモルタル製で様々な箇所にひび割れが見られ、撥水していませんでした。
　雨漏りも屋根からだけでなく窓周りのシーリング不良からも起こっています。外壁塗装前に窓周りや霧除上部等、全て必要箇所をシーリングします。使用するのはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントです。
　外壁はモルタル製なのですが、蔦が絡まり外壁を侵食しているのが心配です。かなりの手間と時間を掛けて殆ど除去する事が出来ましたが、どうしても細くこまかい筋が残ってしまいました。これは仕方が有りません。
　外壁塗装は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ　NⅮ－３７０　白色で行います。艶がきれいで丈夫で長持ちする塗料です。デザインの素敵なお住まいなので、屋根の色彩とのコントラストが美しく仕上がると思います。
　借家人の方とも連絡を密に取りながら工事を進めて行きます。暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。
※ ８月１７日と１８日の作業内容をまとめました。