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上尾市のI様邸で屋根塗装や外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水が着工しました。
この一角の約20棟は同じハウスメーカーA社で建てられたもので殆ど似たデザインと材質で建てられています。3年前から工事をさせて頂いており、このハウスメーカーの欠点や弱点も詳しく把握しています。I様邸は11件目の塗装工事になります。
静かな新興住宅地に建つ洒落たデザインの築14年のお住まいで初めての塗装です。18日に足場の設置が完了し19日は高圧洗浄を行いました。
高圧洗浄はきれいにする事が目的ではありません。コケや痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。リビングのシャッターだけは電動式だったので、一旦閉めて頂いて洗浄後に空けて頂きガラスも汚れを流しました。2日続けて煩くなり、ご近所様には大変ご迷惑をお掛けしました。
主な工事の内容は以下の通りです。
屋根はスレート瓦で棟板金の釘浮補修・頭留、瓦のひび割れ補修をした後でエスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコン CLR-110 スレートブラックで塗り替えます。
これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材の熱によるダメージを軽減し、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。この塗料を使用すると自治体によっては補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
破風・鼻隠はひび割れや隙間を補修してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン 現状色-白に近いライトグレーで塗り替えます。この塗料は溶剤系で耐久性や接着力にも優れています。
軒天も隙間を補修して日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ 艶消し白色で塗り替えます。現状の軒天はグレーなのですが、これでグッと明るく感じると思います。
外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で僅かにチョーキングや反りが発生していました。また雨水を何度も吸ってしまったためかなり脆くなっている箇所も有りました。
窯業系のボードは湿気を吸うとどうしても反ってしまいます。脆くなったり、反ってしまうと直す事は不可能なので、そうなる前にメンテナンスをしておく方が得策です。
明るい方の外壁は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ ND-370 白色で、濃い色の方はエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン 特注色 75-30B 藍鉄色で塗り替えます。
濃い色の水性塗料だと10年程度で色焼けしてしまうため溶剤系塗料を使用し、なるべく現状の雰囲気を壊したくないとのご希望でした。
コーキングは充填量の少なさや剥離、ひび割れが有り雨水が侵入してしました。雨水が侵入する事で当然内部の木部は腐り易くなりますし、何より外壁の角が脆くなってしまうので注意が必要です。
この部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行います。柔らかく密着性や耐久性に優れたシーリング材です。
ベランダFRP(繊維強化プラスチック)防水は東日本塗料株式会社のAUコートで塗り替えます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
暫くご不便をお掛けします。宜しくお願いします。