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さいたま市大宮区、Hアパートの屋根塗装と外壁塗装が遂に完工しました。遂に・・・と、言うのは最終局面で足踏みしたため本来の日程より日数と手間が掛かってしまったからです。それでも美しく仕上がった姿はとても気持ちの良いものです。
主な工事は以下の通りです。
屋根は鋼板の折板で塗装はかなり痛み錆も見受けられました。折半屋根というのは金属板を角ばった波型に折った形状の屋根です。アパートや倉庫、工場、店舗、体育館、カーポート等、様々な所で使用されています。タイトフレームにビス留めされていますがビスの錆もそろそろまずい状態になっていました。ケレンして錆を落とし、錆止塗装後にエスケー化研株式会社のヤネフレッシュシリコン RC-106 グレーで塗り替えました。下からでは屋根が見えずに残念ですがとてもきれいに仕上がりました。
屋根の周囲の幕板は塗膜が剥離して散々な状態になっていました。一つには素材の難しさも有ったのかも知れません。ここは塩化ビニール被覆鋼板でした。塩化ビニールが鋼板から剥離している箇所、塗装自体が剥離している箇所等が有り補修に手間が掛かりました。前回の塗装工事の際には目荒らしも下塗もせず、ただ塗料を塗っただけでした。これでは長持ちしません。
この部分はケレンして不良塗膜を落とし、剥離している塩化ビニールをカットして表面を均してから錆止塗装をし、同社のクリーンマイルドシリコンSR-426 くすんだ青緑で塗り替えました。見違えるほどきれいになり輝いています。
破風・鼻隠も同様に前回の塗装が接着しておらず殆ど剥離状態でした。この部分も同様の工程で同じ塗料のSR-419 白に近い青緑で塗り替えました。
軒天と外壁には吹付塗装がされておりチョーキングが発生していました。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。こうなると外壁パネルが雨水を吸って変形したり脆くなったりしてしまいます。ここは日本ペイント株式会社のパーフェクトトップND-400 ライトグレーで塗り替えました。とても明るくなり落ち着いた雰囲気です。
鉄骨階段や通路はスチールとアルミが組み合わされていました。支柱や梁、ささら(階段の両側に走る斜めの板材) 等の鉄部には錆が酷く出ていました。錆が酷く穴の空いていた箇所は金属テープで補修しました。そして鉄部は幕板と同工程、同塗料のSR-426 くすんだ青緑で塗り替えました。
消火器ボックスは赤色で、メーターボックスはSR-419 白に近い青緑で、基礎の格子はSR-426 くすんだ青緑で錆を落とし錆止め塗装後に塗り替えました。
雨戸の波板は現状と同じ白に近いライトグレーで、霧除はSR-426 くすんだ青緑の同塗料で塗り替えました。
一番苦労したのは床面のジョイントシーリングでした。コーキングが劣化して雨水が染み込んでおりその下の鉄部の錆発生の原因になっていました。ここはコーキングの打替を行ったのですが、通路ですからうっかりすると打替えたコーキングを踏んづけてしまいます。
そうならぬ様に事前にコーキングを踏まぬ様にお願いのプリントを2度ドアポストに投函し、訪問してその旨ご了解を頂き、施工後は赤い塗りたて注意のシールを貼りました。コーキングは僅か2cmの幅なので歩行には支障無く、跨げば良いだけだったのですが、乾燥前に踏まれてしまいぐちゃぐちゃになって通路にも足跡がべたべたと着いてしまいました。コーキングの表面が固まるには2日掛かります。
心配した通りになってしまい、再度床面に広がった足跡のコーキングをシンナーで拭き取り、傷んだ部分を撤去し、養生して打替ました。
再度訪問し、管理会社様からも居住者様へ電話連絡をして頂きました。それでも部外者が来て踏まれたら等と不安でしたが、今度は大丈夫でした。良い状態を見てほっとしました。赤い塗りたて注意のシールも剥がして、ようやく完工を迎えられました。オーナー様にも美しく生まれ変わったこの姿を早くご覧頂きたいと思います。
お隣様にもご挨拶に伺いました。お年寄りの奥様や奥様のお友達も「工事中は何の問題も有りませんでしたよ。新築の様にきれいですねー。この色はどうやって決めたのですか・・・」等と色々と聞かれました。「オーナー様が色選びをなさいました」と、返答すると「やっぱり年寄りでは思いつかない色ですねー。若い人の感性はいいですねー・・・」と、おっしゃっていました。有難うございました。
居住者の皆様にも長らくご不便をお掛けしました。きれいになって気持ち良くお住まいになれると思います。大変有難うございました。
※ 4月30日から本日5月7日までの作業内容が含まれます。