さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　さいたま市浦和区のI様邸で、残っていたバルコニーの防水トップコートが完了し完工しました。９日にケレンして不良塗膜を撤去しアセトンでの拭き取り、FRP(繊維強化プラスチック)用のプライマー塗布、防水トップコートを行いました。材料は東日本塗料株式会社のAUコート　フォックスグレーを使用しました。　これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫で長持ちします。
　１１日に点検し異常が無く安心しました。と、言うのはひび割れ等が発生している所にプライマーやトップコートを塗るとシンナーが揮発するに従って塗装膜が縮むため既存のトップコートが引っ張られてささくれが起こる事が有るからです。２日経って異常が無ければもう安心です。
　静かで落ち着いた住宅地に建つ築２５年の２階建てのお住まいで２回目の塗装工事です。
　屋根はトタン製の一文字葺で天窓が５カ所も有りました。その内１カ所からは雨もりが有るとの事でしたので、全ての天窓でシーリングを行いました。
　ガラスとフレームの取合部分や、屋根材と天窓のフレームの隙間(底部を除いた上部と左右)にかなり深くまでコーキングを充填しました。
　屋根塗装はエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン　CLR-1４７スノーホワイトで塗りかえました。この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。色が白色なので日射反射率は80％以上になります。　また、さいたま市では遮熱塗装や断熱塗装をすると補助金を出してくれるので僅かですがお客様のご負担も減る製品です。下から見えないのが残念なくらい真っ白い屋根になってとてもきれいです。
　屋根の上裏は経年劣化のため荒れていました。この部分はケレンして傷んだ部分を落として破風・鼻隠と一緒に塗装しました。
　破風・鼻隠の一部は板金が巻かれていました。それ以外の箇所は木製でジョイント部分のコーキングが痩せていましたので隙間を塞ぎエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン　濃い茶色で塗り替えました。こちらも輝きを取り戻しました。
　軒天はケイ酸カルシウム板で外壁との取合部分に隙間が空いている箇所が有りました。ここはシーリングをした後、日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ　艶消し白色で塗り替えました。艶消しは光を乱反射するのでお住まい全体が明るく感じます。
　雨戸や水切等には錆も無く比較的良好でしたが塗装膜はかなり傷んでいました。樋は元の色の反対色で塗装したためやや剥離部分が目立ちました。これ等の箇所もクリーンマイルドシリコン 濃い茶色で塗り替えました。
　駐車場の窓枠や飾り板は浸透性の防腐塗料、大阪ガスケミカル株式会社のキシラデコール　焦げ茶色で塗り替えました。木目も見えてきれいに仕上がりました。
　外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)ですが前回の塗装工事の際にジョイント部分の目地の上から硬い塗料で塗装してしまったため、その部分がひび割れていました。また前回の塗装は攪拌が不十分だったためかなり斑の有る仕上がりになっていました。ひび割れや窓周りはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで補修しました。窓周りからも若干雨水の侵入痕が見られましたのでこの部分もたっぷりと充填しました。
　そして同社の塗装膜が厚く、ひび割れに強い微弾性の多彩色模様塗料(塗料の中に様々なカラーチップが入った物)ペリアートUV　 pa-06 オーチャードツリー　緑と茶色の混ざった色彩で塗り替えました。色彩的には難しいのでこの色を選ばれるお客様は少ないのですが結果的には大正解だったと思います。
　軒天の真っ白と付帯部分の濃い茶色、外壁色が見事に調和して上品で高級感のある仕上りになりました。とても良い色をお選びになったと思います。
　お客様にもご満足頂けた事をとても嬉しく思いました。長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。