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F様邸の屋根塗装、外壁塗装、バルコニー防水が着工しました。F様は、お近くで塗装工事をしていたS様邸をご覧になったお客様で、築20年で初めての塗装工事です。
例によって昨日初日は足場の設置です。敷地の問題からお隣様の敷地をお借りして組ませて頂きました。約7時間で組み上がりました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら組んで行くので真っ直ぐに、とてもきれいに組み上がりました。
資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ました。ご近所の皆様には大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。明日はまた高圧洗浄で煩くなりますがどうかご勘弁下さい。宜しくお願いします。
主な工事内容は以下の通りです。
屋根はスレート瓦で塗装膜は殆ど無くなっており棟板金には錆が見られ、釘浮きも有りました。スレート瓦の重なり部分からの苔の吹き出しもかなりのものでした。
棟板金のジョイントや釘浮きを補修してからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン/CLR-103 ココナッツブラウンで塗りかえます。
この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。また、この塗料は遮熱タイプなので自治体により助成金が受けられます。
破風・鼻隠は板金なので隙間は有りませんでしたが大分塗装の劣化が見られますのでエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/濃い茶色で塗りかえます。
軒天は窯業系のボードが張られていました。外壁との取合に僅かに隙間が有りました。これをシーリングして、日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえます。
外壁は玄関面だけタイル張りで、その他は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。かなりチョーキングが進んでいました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。反りや割れも見られました。また雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまいやがてボロボロになってしまうので定期的な塗装は欠かせません。
雨もりにお悩みの様でしたが2つの原因で起こっていることが分かりました。1つは窓周りのシーリングです。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
2つ目はバルコニーの笠木に捨て笠木が入っていないのか、その部分から風で巻かれた雨が侵入していました。
窓周りのシーリングはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで行い、笠木にはポリエチレンでパッキンを行います。パッキンはポリエチレン製ですので熱による経年劣化が有るため10年前後で交換が必要になりますから、次回の塗装工事の際、忘れずに交換するか笠木を外して防水工事をする必要が有ります。
雨もりを改善して外壁は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-108ベージュで塗り替えます。
バルコニーは2つ有りFRP防水床は隅々までチェックしましたが基材に問題は有りませんでした。その上にプラタイルが敷かれているため今回のトップコートは必要ないと思います。次回は塗り替えをお勧めします。
樋は劣化して傷んでおり、樋はジョイント部分から雨漏りが見られました。隙間を補修してクリーンマイルドシリコン/濃い茶色で塗り替えます。
シャッターボックスや水切も同様の塗料でサッシの色を調色して塗り替えます。暫くご不便をお掛けします。宜しくお願いします。