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さいたま市北区、A様邸の屋根補修工事は大屋根(2階の屋根)、下屋根(1階の屋根)共に完了しました。
大棟と各隅棟はズレてしまっていたので一旦全て解体して積み直しました。瓦をビス固定し、熨斗瓦を割って針金穴を空けました。熨斗瓦と言うのは「のしがわら」と読みます。屋根の棟瓦の下に有る細長い瓦の事です。
熨斗瓦を針金で固定し南蛮漆喰を入れながら熨斗瓦を積みます。南蛮漆喰と言うのは瓦屋根の棟の部分に使う、葺き土(ふきつち・・・瓦が落ちない様に瓦の下に敷く土の事で粘土や砂利、石灰等が混ぜてある物)や漆喰の代わりに使う物で、特殊なシリコンや防水材が使用されているため耐久性が高く、防水性に優れているので雨水に強く壊れにく性質が有り葺き土と漆喰の役割を兼ね備えている物です。
大棟と隅棟の取り合い部分や鬼瓦の裏側は雨水が侵入しない様にシーリングを行いました。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
各南蛮漆喰部分には念のため撥水強力面土を打ちましたのでかなり丈夫に仕上がりました。
一番上には丸い棟瓦を伏せて針金で固定して完了しました。最後に瓦の上に付いた足跡や汚れを丁寧に拭き取りました。
いよいよ明日は足場の解体です。その後足場が邪魔で確認出来なかった外壁塗装箇所の駄目拾いや足場設置のために外していたカーポートの屋根を復旧すれば完工になります。
※ 11月12日から本日15日までの作業内容をまとめました。