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さいたま市北区、A様邸の屋根補修と外壁塗装は無事完工しました。瓦の補修に随分と時間が掛かりまる一カ月の工事になりました。
A様はシーベースをインターネットで見つけられたとの事です。シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約6年間位ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。検索順位を上げるのは大変な苦労が要る様ですが真面目に地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているのか、とても有難い事です。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
A様のお住まいは静かな環境の良い住宅地に建つ、延べ床面積が220㎡もある大きな和風住宅です。築33年の2階建てで、雨もりが有るとのご依頼でした。過去2回の塗装工事をしていました。
雨もりの原因は屋根の2カ所の谷樋が大きな原因だと判明しました。この部分は銅板が使用されていたのですがあちこちに穴が空いていました。ここは谷樋の両側の瓦と銅板を撤去しガルバリウム鋼板を敷設後に瓦を復旧します。
のし瓦のズレや面土と漆喰の落ち、流出、その他元々隙間を漆喰で塞がなければならない箇所がぽっかりと口を開けている等の問題個所が有ります。これ等はかなり面倒な工事になりました。
一旦棟や降り棟の瓦を外して土を入れ替え、のし瓦に割りを入れて積み直しを行いました。
玄関の軒天は木製でかなり変色が見られるものの問題の有る様な所は見受けられませんでした。この部分は木目を生かして大阪ガスケミカル株式会社の防腐塗料キシラデコールで塗装しました。和風建築に相応しい木目のきれいな仕上がりになりました。
破風・鼻隠と軒天、外壁は一体型でモルタルに吹付塗装がされていました。施工前はややチョーキングが有りました。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいますので注意が必要です。
モルタルに有りがちなひび割れも、あちこちに見られ部分的に膨れが発生していました。原因はひび割れから雨水が侵入して内部のラス網が膨張したためでした。
モルタルは中のラス網に引っ掛けて塗られています。ラス網が錆びると膨張して外壁を砕いてしまったり、網が切れる事で外壁の重みに耐えられずに剥落する等大きなダメージを受ける事になりますから決して侮ってはいけません。
膨れの酷い箇所はVカットしてコーキングで塞ぎ、小さなひび割れにはシーリング材を刷り込んで補修しました。そして日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-108 明るいベージュで塗り替えました。こちらも和風にぴったりの色彩です。
樋はズレて雨が変な所から落ちていました。原因は外壁が割れて樋受け金物が抜け落ちていたことです。外壁の割れ部分を補修して樋受け金物が固定出来る様に補修しました。
また激しく変色していました。これは紫外線や雨によって素材の塩化ビニールが変質して起こります。10年間隔位で塗装を繰り返せば40年前後は使用可能なのですがそれを怠ると劣化が進み、割れや変形で交換が必要になってしまいます。こうなると延床面積が220㎡程度のお住まいで80万円前後掛かってしまいますので要注意です。ジョイントの隙間を補修後にクリーンマイルドシリコン 濃い茶色で塗り替えました。
雨戸やフード等の鉄部も艶を失っていました。鉄部も定期的な塗り替えをした方が長持ちします。同様にクリーンマイルドシリコン 濃い茶色で塗り替えました。
外壁の明るいベージュと雨戸やフード等の濃い茶色とのコントラストがとても美しく調和しています。お客様にもお喜び頂けてホッとしました。長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。