さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　さいたま市浦和区のT様邸で外壁塗装のための高圧洗浄が完了しました。高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
　洗浄できれいに出来なかった所の内、塗装に影響が有る箇所はブラシで汚れを落とします。いつもの様に樋の中もきれいに掃除しました。普段はまったく見えない箇所ですが、意外とゴミや枯葉等が溜まっていて詰りの原因になりますので、シーベースでは必ず清掃します。その他入口階段のタイル目地からエフロレッセンス(白華現象。コンクリートやモルタル中のカルシウムが、浸入した雨水に溶けて目地やクラックから溶け出し、炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムになった物の事)が発生していたので、酸性のクリーニング材を使用してこれを落としました。

　工事は以下の様に行います。屋根は焼き瓦で塗装は必要有りません。面土や漆喰が部分的に若干ひび割れていますが、殆ど問題無い状態でしたので、今回は屋根の作業は有りません。
　外壁は窯業系の意匠サイディング(模様に意匠を凝らしたきれいな物)で湿気のためにやや変形し、経年劣化で色褪せが進んでいました。
　窯業系サイディングはセメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物です。そのため湿気により反り返りや割れが発生したり、角の部分は雨水を吸って乾いてを繰り返すうちに元の粉に戻って行きます。そのためかなり脆くなっている部分も見受けられました。
　外壁は１階と２階部分がモールで仕切られています。２階外壁と軒天は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ／372明るい茶系ベージュで、バルコニー外壁と１階外壁はパーフェクトトップ／375茶系ベージュで塗りかえます。
　樋は変色やジョイントに隙間が見られましたので隙間を補修します。シャッターボックスやフード、霧除、水切も塗膜の劣化が見られました。これ等の部分とモールはエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン／15-20B濃い茶色で塗りかえます。
　コーキングは全滅で隙間やひび割れが発生していました。これは雨の侵入を防ぐ大事な生命線です。窓周りや隙間、入隅はオート化学工業株式会社のオートンイクシードで打増します。外壁の縦目地は夫々の外壁の色に合わせて打替ます。
　厄介なのはバルコニーです。FRP(繊維強化プラスチック)防水床の上にワイヤーの入ったコンクリートタイルがビス留めされています。これは無くても良い物で、逆にこれが有るために湿気やゴミが溜まってFRPやバルコニーの外壁を痛めてしまいます。
　これを撤去処分して東日本塗料株式会社のAUコート／フォックスグレーで塗りかえます。これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫です。
　これから予報では数日悪化しそうです。慎重に作業して行きたいと思います。宜しくお願いします。