さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替やバルコニートップコート、付帯部分の塗装の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。
　H様は２０２１年の春に塗装工事を行ったT様の直ぐご近所で、T様邸が美しく仕上がり未だにきれいな状態が保たれているという事でご連絡を頂きました。大変有難うございました。
　確かにご近所では同時期に他社で塗装工事を行い、既に塗装膜の剥離や汚れが出てしまっているお宅も有ります。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。うまくシーベースにご依頼された方は非常にラッキーだと思います。
　早速現状調査に伺いました。静かな住宅地に立つ築１５年の２階建てのお住まいで初めての塗装工事でした。
　一見して大分痛みが見られましたので、出来ればもう３～４年早めに施工した方が良かったのですが、今更言ってもしようが有りません。
　お庭には春らしく可愛らしい花が咲いており、これから咲くであろう蕾も大きく膨らんでいました。庭の砂利もきれいで入れ替えたばかりの様でした。
　屋根には雪止めが適正数の半分しか取り付けられていませんでした。今年は既に２回雪が降っており、おそらくお隣様へその雪が落ちていると思います。雪止めが不足していると雪が解け始めた際に一気に落下してお隣のお車や外壁、ガラス窓を傷めたりする事が有りますので不足分を付け足した方が良いと思いました。同時に建てたハウスメーカーの適当さには腹が立ちました。
　屋根瓦はスレート製で殆ど表面の撥水性は無くなり、苔が生えて枯れたため茶色くなっていました。棟板金のジョイントにはシーリングがされておらず釘浮きも若干見られました。
　破風・鼻隠はセメント板製で雨水の影響によりジョイントに隙間の発生や変形もしていました。また雨水を吸ってしまったため塗装膜の剥離も起こっていました。
　軒天はケイ酸カルシウム板で、やはり隙間から侵入した雨水が内部でカビたためか、それが抜け出ようとした黒ずみが目立ちました。
　外壁は２種類の窯業系サイディング材でした。窯業系サイディングと言うのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
　無塗装の物、着色した物、インクジェットで様々な色や模様を付けたデザインの美しい物(意匠サイディング)等が有ります。　片方は単色でもう片方は意匠サイディングでした。
　コーキングは外壁の縦目地も窓周りも全滅状態で外壁のジョイント縦目地は内部のジョイントハットが露出していました。虫歯に例えると表面のエナメル質が傷んで、象牙質も浸食され神経まで侵されている状態でした。
　バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水でした。基材には問題が有りませんでしたがトップコートは寿命が来ていました。
　樋はジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。出来れば１０年程度の間隔できちんと定期的に塗装を行えば家と同じ位の期間使用できるのですが脆くなってしまうと強風に煽られたり雪の重みで割れてしまう事が有ります。樋の交換費用は足場代も含めると５０～６０万円程度掛かります。
　シャッターボックスや水切も変色が見られました。見積書の作成に１０日程度頂きたいと思います。宜しくお願いします。