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さいたま市緑区のK様邸で屋根塗装や瓦の補修、外壁塗装、コーキングの打替、バルコニー防水トップコートが着工しました。晴天ですがすがしい気持ちの良い中での着工です。
お住まいは環境の良い住宅地に立つ築18年の2階建てで初めての塗装工事です。
K様はシーベース エンタープライズをインターネットで探されたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。有難い事です。
シーベース エンタープライズのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
昨年秋頃からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
初日は足場を組み、昨日は高圧洗浄を行いました。両日とも騒音が出ましてご近所様には大変ご迷惑をお掛けしました。足場は約5時間できれいに組み上がりました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら慎重に作業を行いました。資材をハンマーで叩いて組み上げます。
高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや痛んだ基材や塗膜、汚れを高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。洗浄できれいに出来なかった所の内、塗装に影響が有る箇所は塗装前にブラシで汚れを落とします。
高圧で水を噴射するため通常の雨とは違いかなり奥まで水が染み込みましたので本日は湿気を抜き乾燥のためにお休みです。
主な施工内容は以下の通りです。
屋根はスレート瓦で釘浮きや棟板金のジョイントの隙間も見られました。苔も発生しており殆ど撥水していない状態でした。
釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
ジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
屋根瓦はあちこちにひび割れが見られ欠損箇所も有りました。通常の劣化よりも大分進んでいる様に感じました。
棟板金はケレンして錆止め塗装をし、釘浮きはハンマーで打ち込んで釘頭をコーキングで留め、屋根瓦のひび割れや欠損箇所を補修してからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン/CLR-102チェスナットブラウンで塗りかえます。
これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。アンテナが曲がっているとの事でしたので、これも施工中に直します。
鼻隠はセメント板でジョイント部分にやや隙間が見られました。ここから雨水が侵入しており内部に溜った湿気によるカビでケイ酸カルシウム板の軒天から湿気が抜け出ようとして黒ずみが見られました。
隙間をシーリングの後、ケレンしてからクリーンマイルドシリコン/現状色(ライトグレー)で塗りかえます。
シーリングというのは竣工時はもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
軒天はケイ酸カルシウム板で、外壁との取合部分には隙間が有りました。この隙間から侵入した雨水が内部でカビたためか、それが抜け出ようとした黒ずみが目立ちました。隙間を補修してから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消し白色で塗りかえます。
外壁は2種類の窯業系サイディングで、かなりチョーキングが進んでいました。窯業系サイディングと言うのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
無塗装の物、着色した物、インクジェットで様々な色や模様を付けたデザインの美しい物(意匠サイディング)等が有ります。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。反りや割れも見られました。また雨水の侵入と乾燥を繰り返していると元の粉に戻ってしまいやがてボロボロになってしまうので定期的な塗装は欠かせません。
K様邸の外壁は3パターンが有り、1つは模様のきれいな意匠サイディング、もう一つはフラットなサイディングに塗装でうろこ模様が付けられ、もう一つはフラットな塗装になっていました。外壁のジョイントコーキングはひび割れて寿命が来ていました。
ひび割れ等を補修して単色部分は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-280 やや赤みがかったクリーム色で、意匠サイディング部分は同社のUVプロテクトクリヤーで塗りかえます。
UVプロテクトクリヤーはサイディング外壁の美しいデザインや色彩を生かすための透明な塗料です。耐候性に優れ、紫外線吸収剤の働きで色あせも軽減します。また汚れに強く防藻・防かび性も備えた透湿性の塗料です。塗料が外壁に浸透するため褪せていた色彩も驚くほど美しく蘇ります。
バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床は隅々までチェックしましたが基材に問題は無かったものの表面のトップコートは寿命が来ていました。
ここは東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗りかえます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。勾配が取れておらず横樋には水たまりが有りました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
出来れば10年程度のスパンできちんと定期的に塗装を行えば家と同じ位の期間使用できるのですが脆くなってしまうと強風に煽られたり雪の重みで割れてしまう事が有ります。樋の交換費用は足場代も含めると50~60万円程度掛かります。
樋はジョイントの隙間をコーキングで補修してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/現状色 15-20B 濃い茶色で塗りかえます。
下屋根の横樋は勾配が狂って雨水が溜っていました。これは樋受け部材が外れていたためで取り付け直しました。
シャッターボックスや霧除、水切も変色が見られました。こちらもクリーンマイルドシリコンでシャッターはサッシ近似色で、水切は15-20B 濃い茶色で塗りかえます。
外構は道路側からお住まいに向かって右側のみ塗装します。左側はお隣様の外構になるからです。外構は塗装膜が大分劣化していました。ブロックにモルタルを塗って有るのですがその厚みが足らずブロックのジョイントに沿ったスジが出ていました。この部分の塗装は外壁の塗潰し部分と同塗料での塗りかえを行います。
暫くご不便をお掛けしますが宜しくお願いします。